はじめまして。
このプロジェクトページをご覧くださりありがとうございます。
あしなが学生募金事務局関西エリアの奈良ブロックに所属しています、山本真由(やまもとまゆ)と申します。
あしなが学生募金事務局では、遺児学生が主体となり、毎年春と秋の年2回、全国各地で「あしなが学生募金」を実施しています。
街頭で頂いたご寄付は、全額を一般財団法人あしなが育英会に寄付し、半分を日本の親を亡くした子どもたちや親に障がいがある家庭の子どもたちの奨学金として、残りの半分をアフリカの親を亡くした子どもたちの奨学金として大切に使わせていただいております。
しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、50年続いてきた街頭募金が中止となりました。これにより、募金活動を通じて街頭の方に遺児たちの声を届ける機会を失ってしまいました。
全国には約6,500人の奨学生がおり、新型コロナウイルスや今回の募金中止によって不安を抱えながら生活を送っています。
街頭で募金活動をすることはできませんが、別の方法で遺児たちを応援したいと思い、遺児の声を伝え、ご寄付をお願いするためにこのプロジェクトページを作成しました。
このプロジェクトによって、遺児の声や奨学金支援について一人でも多くの方へお伝えしたい、まだあしながの奨学金を知らない遺児たちに知ってもらいたい、と考えています。
皆さんは、あしなが育英会という名前を聞いたことがありますか?
私が初めてあしなが育英会について知ったのは、高校3年生のときでした。
私には両親がいません。4歳の時に父を癌で亡くし、それから一人で私を育ててくれた母も、高校3年生の夏に亡くなりました。母は癌が見つかってからずっと、それをまだ幼かった私に隠しながら、私を育ててきてくれました。高校2年生の秋ごろ、私の教育費のためにパートタイムで限界まで働いていた母が倒れました。母が入院して初めて、自分一人では何もできないことに気が付きました。母がいない家で学校のことや家事を両立するのは大変でした。病気と闘いながら働き、家事や私の世話をしていた母はすごいと思いました。それまでは、母が私の教育に熱心だったため、大学進学は当たり前にするものと思っていました。しかし、母が倒れてからは高校の授業料を払うのもギリギリで、ただそのときを生きていくのに精一杯で、それまで当たり前だったものが手の届かないもののように思えました。そんな矢先に母が亡くなりました。
もっと早くあしなが育英会の奨学金制度を知っていたら、いくらかは救われていたかもしれません。あしなが育英会には、高校奨学金制度があり、当時の私は父親を亡くした遺児だったので、その奨学金を利用できていたはずなのです。しかし、私は遺児という言葉も、あしながのことも、知りませんでした。ただそれだけのことです。ただ知っているだけで、当時の私や母の生活は大きく変わっていたかもしれません。だから、知らないということは、人生を左右することもあり得る、こわいことだと私は考えます。
幸運なことに、私は高校の先生からあしなが育英会について教えてもらうことになります。当時、日本学生支援機構の奨学金については学校から知らされていました。申請する際に担当の先生が私の家庭状況を知って別の奨学金をいくつか紹介してくださいました。そのうちの一つが、あしなが育英会の奨学金だったのです。
奨学金制度を知ったおかげで、進学を諦めかけていた私にも希望が見えました。母が私の教育に熱心だったのは、私の将来に期待してくれていたからだと思います。だから私は母の期待に応えたかったのです。母が生きている間に何か特別な親孝行はできなかったかもしれないけど、母の期待に応え、将来の私が幸せになることが親孝行になると考えました。そのためにまずは進学の実現を目指し、兄の家族の支えもあり、なんとか進学することができました。
あしなが育英会の奨学金を知ると同時に、あしなが育英会の運営する学生寮の存在を知りました。神戸と東京にある、「心塾」と呼ばれる学生寮です。寮費月1万円2食付きで、留学生との共同生活ができると聞いて、心塾に入りたいとすぐに思いました。当時の私は外国語への関心が強く、大学でも外国語を学びたいと考えていました。その影響もあり、理念に「国際性」を掲げている心塾に興味を持ったのです。希望通り心塾に入塾することができ、3年生となった現在も心塾で暮らしています。
あしなが学生募金事務局の局員として初めて街頭での募金活動を行ったのは、1年生の秋でした。私は心塾でアフリカ遺児の学生と関わることが多かったため、初めての募金活動でも彼らと一緒に街頭に立ちました。日本に来て間もない彼らが慣れない日本語で呼びかけをしている姿を見て、彼らが遠く離れた日本で努力していること、遺児たちが学ぶことに対してどのような想いを持っているかを知ってもらいたいと強く思いました。自分たちの声が街を歩く人に届いているのか不安になることもありますが、時には温かい言葉をかけてくださる方もいて、それが励みとなって活動を続けてくることができました。あしなが学生募金の活動は学ぶことのありがたみを実感し、支えてくださる皆さんに感謝を伝える機会でもあります。
私にとってのあしなが学生募金は、多くの人に遺児や奨学金について知っていただく機会であるだけでなく、様々な背景をもつ遺児との交流の場でもあります。活動を共にしてきた先輩や同期や後輩にも、当たり前ですがそれぞれの悩みや苦しみがあります。それを遺児という共通のバックグラウンドを持つ仲間として共有しやすい環境があしなが学生募金だと私は思っています。例えば、あしなが学生募金事務局の仲間でもある学生寮の同期や先輩。亡くなった親のことや今の自分のことを安心して話せる人は遺児にとって貴重だと思います。そんな人が周りにいる、仲間として活動する、という環境はあしなが学生募金に関わっていなければ得られなかったでしょう。
あしながの奨学金を知らなければ、今の私はありませんでした。今のように、大学で学ぶことも、似た境遇を持つ多くの仲間に出会うことも、できなかったでしょう。だから、私は知ってほしい。高校生のときの私のように、ただ知らなかったというだけで得られたはずの機会を逃さないでほしい。お金がないから進学を諦めている遺児がいるなら、諦めないでほしい。なぜなら私も進学できたから。進学して心強い仲間ができたから。
そのために私ができることは、あしなが学生募金の活動を通じて誰かに伝えることです。その誰かが、まだあしながの奨学金を知らない遺児かもしれない。その誰かを通じて、まだあしながを知らない遺児が救われるかもしれない。
あなたに私の話を頭の片隅に置いていただくだけでも、あしながについて知っていただくだけでも、それが遺児を救うきっかけになるかもしれません。もしあなたがこのページを見てあしながを知った遺児ならば、あしながの奨学金を選択肢の一つとして考えてみてください。
私はあしなが学生募金に関わって、多くの方に支えられていることを実感することができたから、今の自分があると考えています。皆さまのご支援が、高校生のときの私のようにあしながをまだ知らない遺児たちを救うことになると私は信じています。皆さまのご支援が、今を一生懸命生きている遺児たちの力になります。一人でも多くの遺児を救えるよう、皆さまのご協力をお願いいたします。
本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。
※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります
<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
本プロジェクトでいただきましたご支援は、病気や災害・自死で親を亡くしたり親に障がいがある家庭の学生たちの奨学金として、全額を一般財団法人あしなが育英会に寄付し、大切に使用させていただきます。
ご支援者情報を一般財団法人あしなが育英会に提供のうえ、あしなが育英会より「年間活動報告書」と「寄付金受領証明書」を発送いたします。
※GoodMorningからの支援金の入金が2021年2月頃となりますため、リターンの発送は2022年2~3月頃となります。
※①2020年中にご支援いただいた方で2020年1~12月分の活動報告書の受け取りをご希望される方、または②本プロジェクトへの寄付金の「領収書」を2021年3月以降早期に受け取りたい方がいらっしゃいましたら、備考欄にその旨をご記入ください。
※本クラウドファンディングへのご支援は税制上の優遇措置の対象とはなりません。あらかじめご注意ください。
50年の歴史を持つ、遺児支援のための募金活動に取り組む学生団体です。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金は、毎回のべ1万人のボランティアスタッフが参加する国内最大規模の募金活動で年間約2億5千万円のご寄付が寄せられます。
いただいた募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・アフリカ遺児支援事業)のために使われています。
ウェブサイトはこちらhttps://www.ashinaga-gakuseibokin.org/
◆あしなが学生募金公式サイトよりご寄付いただいた方には、あしなが学生募金事務局より領収証とお礼状をお送りいたします。
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親に障がいがあり働けない家庭の子どもたちを支えている非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。半世紀におよぶあしなが運動によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。
ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga.org/
キャンペーン特設サイトはこちら:https://camp-fire.jp/goodmorning/channels/ashinaga
コメント
もっと見る