3月1日に大工さんに入ってもらってからもう早、約一ヶ月。
二人の大工さんに入ってもらって現場が進んでいたのですが、
81歳の大工・大代さんが今日をもって終了になりました。
本来であれば1〜2週間で終わるはずだったお店の「箱」を作る工事が、思いのほか建物の老朽化が進んでいたことと、何より図面のない中での作業ということで(その癖こだわりも強いくせに素人だから決まらないことも多く)、たくさん迷惑をかけてしまいました。
図面がなくて思い通りに進んでいかない歯痒さと苛立ちもあった中、大代さんはあっという間に大工の福嶋さんと打ち解け、仕事終わりには「今日も楽しかった!」と81歳とは思えない軽快な足取りで帰っていく大代さん。
あまりにもカッコ良く、その背中を見るのがいつの間にか一日の楽しみになっていました。
ある日仕事終わりに大代さんと福嶋さんと私で話しているとき、「大代さん、本当にすごいですね。」と言うと、謙遜しつつも、「大体工事に入ると歳だからってバカにされんだ。でも言わしとくのよ。大工なんて仕事見ればわかるから」といった言葉。
シャイな大代さんにとっては特別でもなんでもない、ふと口にした言葉かもしれませんが、あの日から私はその言葉をなんども反芻し、いつの日か教訓にするようになりました。
「若いくせに」「女なのに」「誰に出資してもらってるの?」という言葉にまだ少しムッとしてしまう私はまだまだで、仕事人であれば仕事で結果を出せばいい、というあまりにもシンプルで明確なことを改めて姿勢で教えてくれたのは、誰でもない大代さんがキッカケです。
「小手先の技術や飾り、脚色で勝負しない、プロになろう。」と心から思いました。
そんな大代さんにお礼をしたくて、今日はいつもよくしてくれる隣の誠寿司さんでみんなでランチを食べて、大代さんの働く鈴木建設の会長さんを紹介してくれた上田酒店で大代さんが好きな焼酎を買い、元々のテナントが入っていたフジカメラさんで写真を現像した写真をプレゼントをさせてもらいました。
正直目に見えないたくさんいろんなものを持っている大代さんに何かプレゼントすること自体おこがましい気もしたのですが、プレゼントを渡すと「孫にも見せれる!」と予想以上に喜んでくれて、おじいちゃんっ子だった私は二年前に天国へ旅立ったおじいちゃんを思い出して泣きそうになりました(笑)
(大代さんがいかにチャーミングな人か分かる動画はこちら。↓)
大代さん、本当にありがとうございました!お孫さんにも、届きますように。
あなたのおじいちゃんは、最高にクールなおじいちゃんです!
大代さん、本当にありがとうございました!
(いつもこの二人の笑い声を聞くのが大好きだった笑)
そして次の仕事が詰まっていながら丁寧に調整して現場を動かしてくれた鈴木建設さん、本当にありがとうございます。
私は鈴木建設さんの方向に足を向けて寝られません!(笑)
お店が繋いでくれた縁、これからも大事に、目の前のことを丁寧にしようと思った目黒でした。
Isalibiの隣!美味しいお寿司を食べられるお店はこちら→誠寿司さん
素敵な写真を現像してくれたお店はこちら→フジカメラ岩内店さん
鈴木建設さんに繋いでくださった上田酒店さんはこちら→上田酒店さん