こんばんは、劇団IQ5000です。
劇団員が有鄰館演劇祭への思いを綴りました。
第三回はマット前転よりお届けします。
『演劇を造る蔵』
いつもお世話になっています、マット前転です。
重要文化財の蔵を劇場にするなんて、なんて素敵な企画だと思い、過去二回参加しました。今年はスタッフ出来たらと思ってます。
『重要文化財』という言葉を調べました。
「文化財保護法に指定されている、有形文化財」
・・・要約するとそういう意味のようです。
あまりなじみがありません。
「保護」という言葉もひっかかります。
昔は意味があったけど、今は守らないと消えてしまう取り残された存在・・・そんな印象を受けるからです。
でも、この蔵は違いました。
今もイベントスペースとして活躍をしています。
通常の劇場にはない特別な雰囲気。
昼の公演ならば、暗転しても、真っ暗闇にはならず、板の隙間から小さな光が入ってきます。
高い天井による非日常の声の響き。
宇宙の中を漂う錯覚を覚えました。
この蔵は、演劇が整備のゆきとどいた劇場でなくても形を変えて成立するのだと教えてくれました。
昔は味噌やお酒を造っていたが、今は演劇を造る蔵として、生まれ変わっています。
IQ5000が、この蔵の演劇祭の参加団体として精一杯盛り上げるために、初めてクラウドファンディングをいたします。
支援金は、有鄰館演劇祭参加に伴うIQ5000の広報活動等に関わる交通費、機材運搬費、スタッフのギャランティーの一部に充てさせていただくものです。
蔵の修繕費ではないです。
現状維持の「保護」ではないです。
昔は、この蔵で味噌やお酒を造っていました。
しかし、今はこの蔵から演劇を生み出すために。
前向きな意味の、もっと世の中 面白いことを増やすために、
ぜひ皆様のお力をお貸しください。