涅槃の日
こんにちは!潮音寺の乗り物写真家の阿部です。
今朝、当寺住職の村上定運がFacebook Liveで話しておりましたが、今日はお釈迦様がご入滅された日(亡くなられた日)との事です、仏教用語では涅槃の日というそうです。語源はインドや東南アジアなどで使われた古代語であるサンスクリット語では『ニルヴァーナ』というそうで、「ニル」が否定言葉で「ヴァーナ」が灯火という意味があるそうです。
大きな存在の灯りが消え訪れる静けさを表し、さらに仏教的には生きている間の執着...煩悩から解放される解脱(げだつ)も意味しているそうです。
今まさに消えようとしている...。
『Pトップ』ある業界?でそう呼ばれているものがあり、これも間もなく消えてしまおうとしています。そのあるものとは旧国鉄が製造したEF65型電気機関車です。その中でも旅客型(type passenger)の初号機である501号機が引退するという噂が先月末から流れ始めました。※初号機なのに何故500番台なのかは後述します。
そんな中、東京都北区にある尾久車両センターにてEF65-501の社員撮影会が行われたとの情報が入りました。過去に同じような社員撮影会が開かれた直後に検査切れと同時に引退となった事が多いので、急遽入った情報を頼りに新金貨物線にて最後かもしれないので大雨のなか、撮影して来ました。
EF65-501は第一線を退いた後はイベント列車等をけん引してきましたが、このコロナ禍により運用機会が激減しJR東日本も赤字と昨今、お金の掛かる全般検査(車でいう車検)を通さない可能性が出てしまい、鉄道ファン業界はざわめき立っています。
せめて完全引退するなら、大宮の鉄道博物館へ収蔵して欲しいですが、最悪なのは長野で廃車解体されてしまう事です。
なぜ初号機なのに500番台なのか...。
EF65型電気機関車は大きく分けて4つのタイプが作られました。
・一般形(貨物列車牽引用)の0番台
・P型(高速旅客列車牽引用)の500番台
・P型を元に作られた500番台のF型(貨物のFreight)
・PF型(客貨両用の汎用型)の1000番台
つまりは、P型500番台の初号機なのでEF65-501で通称『Pトップ』と呼ばれてます。
0番台、500番台はほとんど同じ顔をしていますが、最後のPF型だけは前面に貫通扉があるので、見分けがつきやすいです。
←EF65-1135牽引の回送列車
ブルートレイン全盛期にはP型が東京駅で『さくら』や『富士』『出雲』などの先頭に立っていた姿を思い出される方もいらっしゃるかも知れません。まぁ私は現役時代を殆ど知らないんですが...。
コロナ禍が招いた負の連鎖
昨年、COVID-19によるコロナ禍により、鉄道業界も大打撃を受けました。SLなどは数度だけ運転されましたが、電気機関車はほぼ動くことはありませんでした。会社も赤字となり結果として例えレジェンダリーなものだとしても完全引退の対象になってしまう可能性が高くなるという悲しい事になろうとしています。
私たちが行う『花あかり』は業界こそ違えど、フラワーロスというお花業界の負の連鎖を少しでも止めることを目指しています。プロジェクト終了の28日まで残り2週間を切ってしまいました、どうか私たちの活動を助けてください!お願いします!!