はじめまして!マナトゥディ基金メンバーの大渕です。元JICA海外協力隊としてマダガスカルの農村で活動していました。今回は私のマダガスカルでの経験と、今回のプロジェクトへの思いを共有させて下さい。
・マダガスカルで何してた?
私が赴任したのは標高約1400mの地方の町にある、農業省の郡事務所。そこを拠点に近郊の農村をマウンテンバイクで巡回し、「生活改善活動」を実施していました。具体的には「薪の使用量を減らすための改良かまど作り」「栄養改善メニューの料理講習会」「収入向上のための販売活動」など、今回マナトゥディ基金で実施するプロジェクトと目的が通じている部分が多くあります。
・協力隊活動を通して学んだこと・知ったこと
マダガスカルに2年住んで思うことは、メディアで報道される数字で見るような悲惨な世界だけではないということ。もちろん家のない人、物乞いで生活をしている人、毎日の食事に困っている人もいます。私が関わった農村部に暮らす人たちは家族皆で暮らし、皆で協力して畑作業や家畜の世話をしていました。現金収入は少なく、いわゆる「貧しい人たち」でしたが、私が訪問した時にはご飯を分けてくれるような、さらにお土産に畑でとれた野菜やフルーツも持たせてくれる、心が豊かな人たちでした。ただ、何も起こらなければ平和に暮らせるけれど、病気や自然災害など、突然やってくる不幸に対して備えがほとんどありません。出産や子どもの就学など、ある程度見通せる先のことでも備えが足りないことも。
・これからもマダガスカルを良くすることに関わりたい!
マダガスカルを大好きになって帰国。なかなか関われるチャンスをみつけられずにいましたが、今回のプロジェクトを通して再びマダガスカルと繋がるチャンスを得ることができました。かまど作りや、収入創出などは協力隊活動で培った知識や経験を活かすことができると思いますし、生活の向上を通して森林保全にも繋げるという隊員時代は取り組めなかった部分にも挑戦できます。マダガスカルへの思いは帰国して一年以上経っても冷めるどころか、日々膨らんでいっています!皆さんの応援をよろしくお願いします!
文責/大渕 由貴