著者の佳音さんの頭の中は、笑えないくらいの混乱状態になっている。
YouTube朗読配信用の新連載の執筆。
そして朗読配信の終了した『SynchronicityシリーズⅠとⅡ』、
つまり、このプロジェクトのリターン限定本に収める、二つの作品の完全原稿の再執筆。
ここに挙げてしまえば、それだけじゃないかと思われるかもしれない。
だけど、朗読用の原稿も、一回いっかい校了するまで、第四稿、第五稿と、稿を重ねる。
その上で、朗読録音の時も、書き換えたり削ったりするのだ。
佳音さんの頭の中は、物語の先へ先へと進んでいるけれど、一旦止めて、書籍用の原稿執筆のため、時間を戻さなきゃならない。
この作業も思ったよりきつく、もちろん章ごとに、第四稿、第五稿と、稿を重ねる 。
ちょっと違う仕事に目を向け、『Synchronicity』 の世界に入らない日を作ってしまうと、翌日、その世界に跳ね返され、入りそびれてしまうそうだ。
今日もキーを叩く音が聞こえる。
毎日戦いに挑むように、『Synchronicity』を執筆している。(有城見萌)