『Synchronicity~全裸の女たちとアウシュビッツ、文字たちの集団脱走』の校正も一段落し、書籍用のフォマットに組む作業に入りました。
今回、大幅に行数や文字数を変えたり、使用文字体やデザインを変えたりしています。
音楽を作ったり、絵を描いたり、もちろん佳音さんの原稿執筆も同じだと思いますが、細かい部分をひとつひとつ、少しずつ少しずつ、自分の沸き出してくるものに近付けていくことは、本当にしんどくて、もうダメなんじゃないかと思うこともあります。
人から見たとき、ほとんどの場合、その差に気付かれることもなく、本人の拘りでしかないように思われますが、どうであれ、そこまで思いを込めて作られたものには、何かしらの説得力が生れます。
そして、作り上げた瞬間の喜びはひとしお。これが最大のご褒美です。
だからといって、それで満足ではなく、次への課題をすぐに見つけてしまうのですが…。
でも、その繰り返しが自分にとっての幸せのような気がしています。
原稿執筆~製本まで、そのように作られたB-Booksの本を、ぜひ読んでほしいと思っています。(有城見萌)