2021/01/27 19:00
最初に村役場の会議室に集まったのが2019年の6月。


東京都主催の島を良くする会議に参加しませんかとお声かけいただき、全てが「?」なまま参加しました。大手企業の人たちが島に来ている事自体、とってもレアな事。緊張しつつ話を聞くと「島民の手でもっと島を良くする方法を考えてほしい。それを実現するお手伝いをします」との事。


壮大で漠然とした提案に更に「?」になりつつもその後も定期的に会議に参加することにしました。総勢20名ほどが集まって、その後も会議に参加するうちに、プロの手腕によって自分たちの住み生活している、小笠原の良いところ、もっと良くした方がいいところが次第に明確になってきました。


まず「どんな人に島に来てほしいか」その人物像をよりクリアにイメージしていくことで 「どんな時に、どのように、どんな気持ちでこの島のサービスを利用したくなるのか」を突き詰めていきました。

 ずっと昔に、内地にいたときに受けた会社の新入社員研修でやったようなホワイトボードを活用してのディスカッションを重ねていきました。 島民同士の顔は知っていても、きちんと話をする事の無かった人たちと意見交換するのが新鮮でワクワクする楽しい時間が、そこにはありました。

 島民のそれぞれが民宿経営、土産物店主、居酒屋経営、公務員、自然保護関係、など色々な立場の人たちが一つの父島の理想系を作り上げていきました。

これが小笠原の魅力再発見からスタートした宝島事業です。
次回は魅力を文章にするまでをお伝えします。


つづく


文:福田 真琴