2017年7月5日以降発生した、九州北部の記録的な豪雨により今も被害が拡大しています。多くの方々が、自宅に帰れず避難所での生活を余儀なくされています。プラン・インターナショナルは、被害の大きかった福岡県朝倉市の避難所で「子どもひろば※1」の設置・運営を続けるほか、大分県日田市の避難所で物資支給の支援も行いました。
長引く避難生活を支援する
九州北部豪雨緊急支援へのご寄付をお願いします。
==これまでの活動==
■大分県日田市の避難所でマットレスを配布
避難所では、硬い床の上で薄い敷物で寝ているため、体や腰への負担を訴えている方が多いことがわかりました。大きな災害に遭遇し身の危険を感じながら避難してきた人たちにとって、安心して眠ることができる環境は、心身の回復のためにとても重要です。プランは、それまで避難所を巡回してニーズを調査していた熊本の支援団体「バルビー」からの要請を受け、マットレス59枚、敷きパット25枚を購入し、「バルビー」が3カ所(夜明公民館、大明小学校、桂林公民館)の避難所へ届けました。
支給したマットレスの使い勝手を確認
マットレスに敷きパットを敷いて
■「子どもひろば」で見守り保育を実施~杷木地域生涯学習センター(らくゆう館)
プラン・インターナショナルは、本格的な復旧作業が始まった7月14日から17日までの4日間、「Project九州※2」との連携のもとで、避難所の「子どもひろば」で見守り保育を行いました。
避難所周辺では、災害支援の車両が増え、子どもが屋外で安全に遊べる場所も限られています。また、大人たちは復旧作業に忙しく、子どもに目が届きにくい現状があります。
子どもたちは、「子どもひろば」が始まる朝9時から、終わりの午後3時過ぎまで、段ボール工作やお絵かき、ゲームなどをして、楽しく過ごしました。傍らには、保育士や臨床心理士のボランティアスタッフが付き添い、一緒に遊びながら、一人ひとりの様子を見守りました。4日間で約60人の子どもが利用しました。
カラフルなマットで和やかな雰囲気に
(※1)「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守れるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です。
(※2)Project九州
九州各地の臨床心理士が立ち上げ、避難所や仮設住宅集会所で、ものづくり活動などによる心の支援を行っている支援グループです。プランとは熊本地震での活動を通じて2016年7月から連携し、熊本県内各地の避難所にて住民の孤立を防ぎ、自発性や意欲を促進するための参加型の活動を行っています。