先日の東北地方の地震には驚きました。
Twitterでは被害状況の写真が出回っていますが、棚の物がすべて落ちたり、壁にヒビが入ったりと、かなりの被害状況ですね。
被災された皆さまが1日でも早く日常に戻れるよう、お祈り申し上げます。
東北といえば、宮城県が牡蠣の名産地として知られていますが、北木島の牡蠣と宮城県、実は牡蠣を通じての関わりがあるのです。
牡蠣の養殖は、土台となるホタテの貝殻に牡蠣の幼生を付着させるところ(採苗:さいびょう)から始まります。
規模の大きな養殖業者さんなら自家採苗を行いますが、イカダ1台から始めた北木島の牡蠣養殖では、稚貝は他所の業者さんから購入しています。
稚貝の調達先には、宮城県の業者さんも含まれます。
やってきた稚貝(の付いたホタテ貝殻)は、ロープに組み込まれていきます。
ロープ1本に組み込むホタテは、15枚~20枚ほど。
20本を1束にし、養殖イカダに仮置きします。
出荷シーズンを終えると、仮置きしていたロープをイカダ内で等間隔になるよう吊り直していきます(バラシ作業)。
イカダの大きさは、小学校の25mプールとほぼ同じ。
波に揺れるイカダの上で、腰を落としての作業が何時間も続きます。
「昔の田植えはこんな感じだったのかな?」と想像できるほどの重労働。
振り分けの済んだ牡蠣は約1年の間波に揺られ、皆さまのお手元に届く日を待ちます。