発売中の『現代思想 2018年7月号 特集 性暴力=セクハラ ―フェミニズムとMeToo―』に仁藤が寄稿しています。
児童買春を「援助交際」と大人から子どもへの援助であるかのように呼んだり、子どもの性の商品化を「子どもの非行問題」として扱うことは、もう終わりにしませんか。
性的搾取の手口や暴力・支配の構造を学び、子どもを狙う大人に「NO」と言いませんか。
5歳の少女の虐待死事件を受けて、児童相談所と警察の全件共有を求める声が高まっていますが、そうなれば、虐待から生き延びるために、万引きや性売買などに関わった少年少女はますます助けを求めることができなくなり、ケアではなく取り締まりの対象とされかねないことに危機感を持っていることにも触れています。
被害に遭う子どもたちの背景にある困難を理解し、教育や福祉を充実させ、「社会からのネグレクトの被害者」をこれ以上生まないために何ができるか、多くの方に一緒に考えてもらいたいです。
https://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%80%9D%E6%83%B3-2018%E5%B9%B47%E6%9C%88%E5%8F%B7-%E7%89%B9%E9%9B%86-%E6%80%A7%E6%9A%B4%E5%8A%9B%EF%BC%9D%E3%82%BB%E3%82%AF%E3%83%8F%E3%83%A9-%E2%80%95%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%A8MeToo%E2%80%95/dp/4791713672
また、以下の連載でも子どもの保護のあり方について仁藤がまとめています。
【連載】女児虐待死事件から感じた危険な空気
(1)子どもたちが助けを求められなくなる!?
https://imidas.jp/kokogaokashii/?article_id=l-72-011-18-06-g559
(2)短絡的な親批判では何も解決しない!
https://imidas.jp/kokogaokashii/?article_id=l-72-012-18-06-g559
目黒で5歳の少女が虐待され亡くなった事件を受けて、児童相談所と警察の全件共有を求める声が高まっていることに、現場で危機感を抱いている支援者は少なくありません。特に虐待や困窮から生き延びるために万引きや性売買などに関わった少年少女は、ますます助けを求められなくなる可能性があり、この問題について指摘しています。
前半では、警察は福祉やケアの視点を持って子どもや親に関われる機関ではないこと。特にハイティーンの子どもにとっては脅威にもなり得ることを事例とともに伝えています。
後半では児童相談所の体制や保護のあり方の課題と、親批判や、親権停止を容易に求める声にも危機感を持っていることについて書いています。
ぜひご覧ください。