[上の写真:3月のマジッド、アマル来日時の集合写真。中央の青いTシャツの男性が清田さん]
僕らのパートナーである国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田保険局長より応援メッセージを頂きましたので掲載させていただきます。
実は2015年の11月、日本へ出張された清田さんに税所と2人で「ガザでビジネスコンテストをやりたいんです!」と訴えたのが僕らのプロジェクトのはじまり。
清田さんの全力での情熱的なサポートなしには、ガザでビジネスコンテストをやるなどというクレイジーなアイデアの実現はありえませんでした。
以下にメッセージを紹介させていただきます!清田さんありがとうございました。
▼UNRWA清田保健局長からの応援メッセージ
2年前に、ガザで企業を支援するんだ、と言ったら、間違いなく一笑に付されていた。
ガザは2007年からの封鎖で経済が崩壊し、若者の失業率7割、人によっては「世界最大の監獄」とも言う。その絶望の地のガザで、いったい何を支援するの、と聞かれただろう。
1年前、このプロジェクトは、それが全くの間違いであることを証明した。人間に不可能なことは本当はないのだ、と言うことを、絶望の地、ガザで示した。ガザの若者の未来に対する強い思いを真正面から受け止め、このプロジェクトは奇跡を起こした。
ガザは封建的な世界だ。事実として、生活・社会の決断は男性が行う。家長は必ず男性だ。そのガザで、プロジェクトの優勝者、準優勝者とも女性だった。それも20代前半と若い。そして底抜けに元気だ。笑顔が素敵だ。こっちも楽しくなってくる。
[マジッドのコンクリブロックを吟味する清田局長、第1回ビジネスコンテスト]
何よりもすごいのは彼女たちの将来への思い、強いビジョン、ガザへの愛情だ。自分たちの発表の後、時に意地悪とも思えたガザの男性陣の矢継ぎ早の質問を一網打尽に切って捨てた彼女たち。本当にすごかった。奇跡に出会えた幸運を感謝した。
優勝者発表の際の会場の興奮、熱狂、そして最高の笑顔。今でも思い出す。その場には勝者も敗者もいなかった。皆、何かを成し遂げた達成感、そしてこれから何かを成し遂げようとする希望で沸き立っていた。そこがこのプロジェクトのすごいところだ。
実はガザには希望はたくさんある。どんなに苦しくても、希望は生まれる。このプロジェクトはそれを見つけ育てる。将来のリーダーを育てる。優勝者・準優勝者のふたり、今年4月に来日した。彼女たちの企業は続いている。
今年、また奇跡が起こる。絶望の地に希望の星が生まれる。どんな素晴らしい人に会えるか、どんなすごい話が聞けるか、今から楽しみだ。その楽しみをぜひ皆様と共有したい。プロジェクトの支援、ぜひお願いしたい。
[メンター、参加者と歓談中の清田局長、第1回ビジネスコンテスト]