こんにちは。国際NGO ViVIDです。
今回は、ガーナの伝統的な子育てについてご紹介します。
ガーナの子育ての特色はずばり、「コミュニティ住民全員で子供を育てる」!というのも、ガーナでは大家族なことが一般的だからなんです。実際にViVIDが行ったセイチェレ村へのアンケートでは、10人家族という回答もあったほど。このような大家族においては、母親1人で育児をするというのは到底難しく、同じ地域に住む親戚や隣人にも手伝ってもらいながら子育てを行っていきます。自分の子供でもそうでなくても愛情をもって接し、しつけをしていくのです。家族だけでなく様々な大人と触れ合いながら、ガーナの子供は成長していくんですね~。
このような環境は日本では珍しいですよね。核家族化が進行する日本では、「他人の家庭に口出しをしてはいけない」という風潮が強まり、他人の子供をしつけるという機会はめったにありません。また、子供の声がうるさいから保育園の建設反対!、電車内での子供の泣き声がうるさい!などといった声からも分かるように、社会全体で子供を育てるという考え方は時代とともに消えつつあります。このような「育てにくさ」から、日本では母親が育児に対して過度なストレスを感じながら子供を育てていかなければならない、という側面もあるように思います。
続いて、家庭内での子育てに注目してみましょう。ガーナでは「父は強さの象徴、母は優しさの象徴」といわれています。父親は仕事が忙しく、育児をサポートする機会がないので、兄弟で協力して子育てを手伝ったり、家事を手伝うなど母親をサポートするそうです。特にガーナの田舎では農家の割合が非常に高いので、母親は子供をおんぶしながら農作業を手伝い、かつ家事をするということもあるそうです。ガーナのお母さん、パワフルだなあ…!
家族間のみならず、地域全体で人との繋がりを大切にする、ガーナののびのびとした子育て環境を非常にうらやましく思うととともに、とても魅力的だなあなんて思いました。
この記事は、セイチェレ村出身の教師Sephenの協力の元作成しました。
参考URL;【ガーナの子育て】村のコミュニティの中で社会性を育む|子育て情報メディア「KIDSNA(キズナ)」