2021/03/28 17:10

こんにちは、インターン生のがくです。

尾鷲ただいまです!

念のためしばらく自宅待機して夢古道おわせに合流させていただきます。


今回は、HINOKisPLUSの開発秘話をご紹介します!

HINOKisPLUSは夢古道の湯と小川耕太郎∞百合子社さんの想いが重なりできた商品です。



小川耕太郎∞百合子社さんはアトピーや喘息病棟でも愛用されている「蜜ロウワックス」という木材専用のワックスを作っていらっしゃる会社で、法の中での安全より誰もが安全に使えることを前提とした商品を提供されています。

例えば、シックハウスに関する法案では、安全基準は成人が対象になっており、ペットや子供に対しては安全基準が高くなります。法で定められた基準はもちろんのこと、本当の意味でだれにでも安全な基準を満たすような商品を提供されています。


 

地域の資源を使って新型コロナウイルスに立ち向かえないか?

お客様やスタッフが安全安心に除菌することはできないか?


この想いからHINOKisPLUSは誕生しました。

夢古道の湯では、日々の業務の間にスタッフ自ら清掃作業をしています。

コロナ渦の新しい生活様式の中で、除菌をしながら営業を続けるためには、

・今までの清掃の流れを変えずに除菌できること

・皮脂や様々な汚れが混在するお風呂屋さんで確実に除菌でき、効果が持続すること

・お客様や、1日に何度も清掃をするスタッフに安全であること

・金属製のロッカーや合皮のマッサージチェアなど、アルコールでは刺激が強い素材が多い中で、素材を傷めないこと

が求められます。


アルコールや次亜塩素酸ナトリウムだとスタッフの健康被害につながってしまう恐れがある。

もっと人にもモノにも優しく、確実に除菌できる除菌剤が必要だ。

と考えました。


そういった商品を作るため、小川耕太郎∞百合子社さんにご協力していただき、

安全な除菌剤選びの結果、国内ではカット野菜の洗浄に使われ、アメリカでは水道水の消毒などに使われている二酸化塩素という除菌剤に決定しました。この除菌剤はEPA(アメリカ環境保護庁)にて、新型コロナウイルスを不活性化する承認を受けたものです。

HINOKisPLUSには、この除菌剤を自然素材だけで安定化し、保存がきくようにした安定化二酸化塩素が含まれています。

人に優しいのはもちろんのこと、ケミカルクラック(薬品によりプラスティックが割れる現象)を起こさず、その他の様々な素材も傷めないことが特徴です。

もともと夢古道では、HINOKisという尾鷲ヒノキの蒸留水のみで作られた消臭スプレーを商品にしていました。この蒸留水はヒノキのアロマオイルを抽出する際に出てくるもので、大半がゴミになってしまっていました。しかし、しっかりとした消臭効果と尾鷲ヒノキの香りを持っており、尾鷲ヒノキに含まれるカジノ―ルには抗菌作用があることから、消臭スプレーとして販売を始めました。


つまり、安定化二酸化塩素にこのHINOKisを加えたものがHINOKisPLUSです。


安定化二酸化塩素に精製水ではなく、尾鷲ヒノキの蒸留水であるHINOKisを混ぜる。

これにより、人やモノに優しい除菌剤に共感してくれる人だけではなく、尾鷲の人が関わってくれる、尾鷲に興味を持つ人が見てくれる、地域課題解決に意欲がある兼業の方々、風花さんや私のような学生が集まってくる。

地域の資源を使ったHINOKisPLUSを中心に、どんどん人の輪が広がっているのです。



このクラウドファンディングは人にギフトすることが大きな特徴といえます。

ギフトしあうことで人を想う気持ちを循環させたい。

この想いももちろん大事なのですが、

HINOKisPLUSの開発の裏にも色々な想いがあることを知っていただきたい。


今の世の中、アルコールを使って清掃をしていても苦情を言う人は多くはないでしょう。

むしろアルコール使わなくて大丈夫なの?と思う人もいると思います。

そのような状況の下でも、本当の意味で誰もが安心安全に使えることを追求し、

第三者検査機関にて、①皮膚刺激性試験 ②経口毒性試験 ③眼刺激性試験に出した結果、全く問題ないことが実証されました。

また、「地域の資源で課題に立ち向かう」

尾鷲のものを使うことで、尾鷲から出ていった人がこの商品を見た時に尾鷲のことを思い出してくれる、少しうれしいような誇らしいような気持になれる。尾鷲のものを使うからこそ広がっていく輪がある。


今までに商品の開発に関わったこともないし、このプロジェクトに参加させていただいて1番日が浅い私ですが、私が関わる皆さんの熱意やお話から、HINOKisPLUSにはこのような想いが込められていると感じています。


わかったようなことを書きましたが、

自分も小川耕太郎∞百合子社さんをはじめ、関わっている皆さんがHINOKisPLUSにかけた想いのすべてはきっと知れていません。


でも、自分が感じたHINOKisPLUSにかけられた想いだけでも

皆さまに伝われば幸いです。