2021/06/26 11:03

ご無沙汰しております。 徳之島は梅雨も終盤でしょうか、気温が上がって夏の予感がしています。 私の方は公私ともにあちこち動き回って汗だくの日々です。

トップ画像は「徳之島物産」様のボタニカルクッキー試作:キューブ型ヨモギクッキー

試作と表現するのが失礼なほど美味しくて、ヨモギの良さと素材の良さがとっても感じられる仕上がりでした。 卵を使用していないとの事ですが、とっても食べ応えがあって、噛むほどに深まる味わい。 食べながらお話ししていると、まだまだ試したい事もたくさんでてきて、とっても美味しく楽しい試食会でした。

続いてコーヒーについて、収穫も終わりほとんどの豆の発酵・乾燥過程も終了。 乾燥具合や豆の艶などのチェックのために一部を脱穀し、近いうちに試験焙煎の予定です。

で、私どものコーヒーはナチュラル製法で、果実をそのまま乾燥させています。収穫直後の完熟コーヒー果実発酵・乾燥途中のコーヒー果実、蜜がしみだして飴状に固まってます そのドライフルーツ状の果実の中にある種子の部分を焙煎するのですが・・・果肉や殻を取り除くのが簡単ではありません。 今までは

のように、すりこぎで潰し、”ざる”や扇風機の風で種子をより分けていました右がカスカラとも呼ばれる果皮・果肉・殻部分で、左が種子・生豆~:補足:~海外からはこの状態で輸入されますが、脱穀すると精米したお米と一緒で劣化のスピードが速まります。果皮などで包まれていると数年後でもかなりフレッシュな状態なうえ、虫や湿気から種子が守られるので、面倒な脱穀作業を考えても「ナチュラル製法」に落ち着いています。今までいろんな精製法を試して(失敗も教訓もあり)味のチェックもして、今流行りの”発酵”の部分でも可能性を秘めているので、現時点ではベストと考えています~

アナログ感あふれる作業ですが、何人かでやると結構面白いんです3年前の次男、15分ほど(笑)は手伝ってくれますしかし、1度焙煎するまでに時間がかかってしまうので、効率の良い方法は検討していました。歴史ある石臼、昔は人々の食生活を支え食や料理の愉しみを拡げる魅力的な道具でしたが、現代は役目を失い古民家の庭先でひっそりと時を過ごしています

まず、石臼。この挽き目やすき間を粗くして脱穀できないか? と思いましたが、やはり粉にする道具なので断念(・・・でも違う用途で絶対現役復帰してほしいと画策中)

機械化も面白いですが、フードプロセッサーやミンサーなどでは豆にダメージが大きかった。また、海外産のコーヒー豆と比べて柔らかいため、力加減ができる方がいいと考えています。

で、やっぱりアナログ感というか、よく言えば”クラフト感””手創り感”に魅力を感じてしまう。・・そこで色んな民具を見ていて、先人の知恵とゼロから創り上げる逞しさに学ぶもの・インスピレーションをいただきました。で、今は亡き祖母愛用の鍬の”柄”にするために切りそろえられて、そのまま眠っていたこの木と
下のつるはしは既製品の柄ですが、かつて柄やすりこぎの木も山から調達していました。

これまた庭先にひっそりたたずんでいた臼、この二つで効率よく脱穀できないか検討中です。 もちろん試行錯誤の過程でまた変わっていくでしょうが、他の民具も含めて現役復帰を目指してます。