什宝 古狐丸 名刀【じゅうほう こぎつねまる めいとう】当山第三祖三原一乗妙性上人作の解説 什宝とは、 家宝として秘蔵する物という意味です。妙顕寺は開山を日像上人、第二祖を大覚妙実上人、第三祖を一乗妙性上人、第四祖を一乗本性上人としています。 南北朝時代、初代一乗は法華宗に帰依し妙顕寺(現広島県福山市水呑町)を創建したと伝えられています。なお、一乗兄弟の打った小太刀「古狐丸」の名刀もお寺の家宝として有名です。また、平成8年頃に住職様にお聞きしたところ、なぜ、小狐丸の名前が古狐丸になったかは不明とおっしゃっていました。
日蓮宗(法華宗)妙顕寺に入ってみると創建650年を迎えた記念事業として、妙顕寺を創建した日像菩薩と三原法華一乗兄弟が刀を打つ姿を表現した銅像が設置されていました。真ん中が日像菩薩で、向かって左が兄の妙性、右が弟の本性です。ちなみに地元水呑においては、「水呑千軒みな法華」と呼ばれるほど地域に根ざしています。
前回紹介した案内板に南北朝時代の1314年、京都の日像菩薩に拝謁、修行して出家、妙性上人となり、1356年「妙顕寺」を建立、第3世となって布教。と書いてありました。調査したところ、一乗の鍛冶屋敷跡から北に1Kmほど進むと、一乗妙性上人を開基上人として創建された日蓮宗妙顕寺がありました。
3回目の活動歴として、鍛冶屋敷跡には必ず水脈があるはずと専門家からお聞きしたことがあります。「松尾大明神」から歩いて7分、約600メートル西の山手に行ったところに鍛冶屋池という大きなため池があります。そこから、鍛冶屋川という小さな小川が鍛冶屋敷跡沿いに流れています。写真では、ガードレールの手前に水路があります。
前回に続く活動歴として、「天目一箇神」は、近隣の「松尾大明神」が管理されている事が分かりました。また、「松尾大明神」の近くには、伝統文化継承保存活動として史跡の石柱や案内板などが設置されていました。