公益財団法人 国際医療技術財団、公益社団法人 日本歯科技工士会が共催で開催された「第1回 オンライン遠隔研修セミナー プログラム」が無事終了いたしました。・研修セミナーの概要ベトナムの歯科技工技術者、歯科医師及び歯学部生を対象に、日本トップクラスの歯科技工技術者がオンラインでそれぞれが持つ技術と知識を提供しました。オンライン研修配信の様子ベトナム国立中央歯顎顔病院の歯科技工技術者及び歯科医師約60名が受講しました。また、ハノイ市内の民間歯科技工所から5名の歯科技工技術者が受講しました。ベトナム国家大学歯学部では講師約20名、学生約150名、ハノイ医科大学歯学部および同大学附属顎顔面歯科研究所講師約5名の計約175名が参加しました。さらにベトナム歯科学会のFacebookから同時配信を行ったため、日本歯科技工に関心を持つ多くの歯科技工技術者、歯科医師、歯学部生が視聴することができました。より多くの歯科関係者へも伝えるため、本セミナーの録画データをベトナム北中部の省総合病院を中心として20病院の歯科部門へ提供しました。受講する研修生の様子 ・プロジェクトオーナー 小西惠一郎とベトナム国家大学歯学部チン学部長との協議内容 本セミナー終了後、プロジェクトオーナーである小西惠一郎(JIMTEF 代表理事)とベトナム国家大学歯学部チン・ディン・ハイ学部長が協議を行った際、小西代表理事からは歯科技工分野における技術移転と共同研究に関する本財団と日本歯科技工士会と同大学歯学部との覚書(MOU)の締結を提言しました。同学部長からは本年8月19日から21日に首都ハノイで開催されるベトナム国際歯科展示学会での講演依頼があり、小西代表理事は承諾しました。さらに日本の歯科技工教育をベトナムの大学でも行ってほしいとの要望があり、前向きに検討することで一致しました。今回の日本歯科技工セミナーにおいて極めて大きな反響があり、ベトナムにおける日本の歯科技工技術への関心の高さが確認できました。今後、継続して臨床現場のみならず教育や研究現場においても日本の優れた歯科技工の技術移転をどのように進めていくか協議しました。とりわけ本邦研修や専門家派遣につきましては今回のオンライン研修で得た経験を活かしてさらに充実したプロジェクトを推進したいと考えております。・オンライン研修体制の構築と拡大へのご協力のお願い 今回の研修を通じて、充実したパソコン環境が提供できるオンライン研修の質に大きく影響をすると実感しました。例えば、手元のクローズアップ、作業状態の全体像、講師の表情の間で映像を切り替えるには、それに耐える処理能力をもった機材を準備する必要があります。この必要な設備投資をするべく、現在クラウドファンディングに取り組んでおります。本プロジェクトの趣旨にご理解を頂き、ご寄附、もし差し支えなければ、友人知人の皆様にSNSを通してご紹介頂けますれば幸甚に存じます。何卒今後ともよろしくお願い申し上げます。