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新型コロナウイルス臨床検査技術を世界へ届けたい!3.11災害医療人材を育てたい!

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

新型コロナウイルスの感染状況が悪化する中、わが国や開発途上国の人々の生命と健康を守るためのPCR検査など最先端の臨床検査技術の普及と、3.11を教訓に被災者の皆様を守るための災害医療人材の育成を目的に、この度の緊急非常事態に対応可能なオンライン体制を整備し、次世代の教育研修プログラムを実現します。

現在の支援総額

500,000

100%

目標金額は500,000円

支援者数

37

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/03/01に募集を開始し、 37人の支援により 500,000円の資金を集め、 2021/05/11に募集を終了しました

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キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

新型コロナウイルス臨床検査技術を世界へ届けたい!3.11災害医療人材を育てたい!

現在の支援総額

500,000

100%達成

終了

目標金額500,000

支援者数37

このプロジェクトは、2021/03/01に募集を開始し、 37人の支援により 500,000円の資金を集め、 2021/05/11に募集を終了しました

新型コロナウイルスの感染状況が悪化する中、わが国や開発途上国の人々の生命と健康を守るためのPCR検査など最先端の臨床検査技術の普及と、3.11を教訓に被災者の皆様を守るための災害医療人材の育成を目的に、この度の緊急非常事態に対応可能なオンライン体制を整備し、次世代の教育研修プログラムを実現します。

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はじめに・自己紹介

プロジェクトオーナー 小西 恵一郎 
(公益財団法人 国際医療技術財団 代表理事)

世界は、依然として新型コロナウイルス感染症、自然災害、環境、貧困、紛争、食料、麻薬などの問題から解放されておらず、今なお多くの人々が満足な医療サービスを受けることができません。

この状況を改善すべく、私たち公益財団法人 国際医療技術財団(JIMTEF)は、1987年に外務大臣、文部大臣及び厚生大臣から許可され、保健医療分野の課題の解決に必要不可欠な医療技術者の育成及び医療サービスの改善に取り組んでいる公益目的事業100%・収益事業ゼロの国際協力NGO・災害医療支援団体です。

プロジェクトオーナーの小西恵一郎は本財団設立準備段階から参加させて頂き、本年で35年目を迎えています。

臨床検査技術分野は順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部の三澤成毅技師長が中心となって一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会の協力を得て活動しています。

災害医療分野は国立病院機構 災害医療センターの林茂樹名誉院長が中心となってJIMTEF災害医療委員会(医療職種関連18団体で構成)の協力を得て活動しています。

解決したい社会課題

感染症は、経済の貧困、医療整備の遅れ、知識不足の状況がみられる開発途上国において非常に重要な問題です。

近年のグローバル化に伴い、新型コロナウイルスのようにいったん感染症が発生すると国境を越えて急速に世界中へ拡散することが懸念されています。

現代医療において臨床検査は不可欠であり、感染症の領域では病原体診断としての新型コロナウイルスなど微生物検査が必須です。

開発途上国では現在でも診断に必要な臨床検査を行える環境整備の不足から、適切な診断や治療を受けられない状況が多くみられています。

最善の治療には正しい診断が必要であり、正しい診断には正確な臨床検査結果が必要であり、そのためには適正な臨床検査技術が不可欠であるからです。

新型コロナウイルス感染症対策が世界的な課題となっている現在、微生物検査を中心とした臨床検査の技術協力は、非常に意義が高いと言えます。

開発途上国における臨床検査の水準と質が向上し、当該国民がより良質な医療を享受できることは、日本の水際対策上、我が国の感染防止策においても極めて重要な施策であります。

JIMTEF災害医療研修分科会討議

一方、この2月13日にも突如、震度6強の地震が東北地方を中心に襲いかかりました。

災害医療における被災地では、災害で増大した医療需要に対し平時の医療レベルを維持するための医療資源(医療従事者、医薬品、機器材など)の供給が不足します。

迅速な支援が必要となります。

国や自治体だけではなく公益団体や医療職種の職能団体及び医療ボランティアなど官民一体となったスピーディな支援が不可欠な状況です。

災害発生直後に助かりながらその後の避難生活で発病したり、持病の慢性疾患の重症化が主たる原因となる災害関連死が大きな問題となっています。

このような課題を解決するためには、多・他職種の医療専門家によるチーム医療が必要になります。

私たちはそのための災害医療人材育成に向けた研修コースを発災時の2011年から実施しています。

このプロジェクトで実現したいこと

オンライン研修教材を使っての講義(イメージ)JIMTEFオンライン研修教材を使っての講義風景

PCR検査をはじめ遺伝子検査法など最新の臨床検査技術を開発途上国へ伝える国際協力も、3.11を教訓にスタートした災害医療人材育成の研修も、この新型コロナウイルスが世界中へ蔓延している現況下で実行していかなければなりません。

もちろん人と人との接触は感染防止の観点から極力避けなければなりません。

このような中でこれらの事業を実現していくには、オンライン研修が実施可能なインターネット環境の整備や遠隔研修用教材の製作が必要不可欠であります。

この度の緊急非常事態に対処可能な次世代の教育研修プログラムをつくることを目的とした、今回のクラウドファンディングに是非ともご協力をお願い申し上げます。

JIMTEFオンライン研修風景


プロジェクトをやろうと思った理由

日本のJIMTEF専門家から指導を受ける開発途上国の海外研修生 

特に感染症対策は開発途上国のみならず世界共通の課題となっており、2016年5月開催のG7伊勢志摩サミットにおいて主要議題として取り上げられました。

さらに昨今では、世界中へ蔓延している新型コロナウイルスによる伝染病の感染制御が地球規模の大問題になっています。 
※世界の新型コロナウイルスの現状と日本の果たすべき役割については寄稿記事をご参照ください:
幻冬舎ゴールドオンライン「開発途上国…世界人口の85%も「コロナ関連死」は25%の真実」

これらの課題解決を視野にこれまでの研修内容をさらに改善し、PCR検査法をはじめとする遺伝子検査法、抗原検査法、抗体検査法など一層充実した研修コースを本年3月から実施しています。

2011年 3.11 避難所風景 

一方、2021年3月11日であの悲惨な巨大震災から丸10年が経過します。

いつまでも安心で安全に日常生活を送りたい。それは私たち人類共通の願いです。

しかしながら災害は忘れたころに突如として襲いかかってきます。先だっての2月13日、午後11時8分、宮城県や福島県で震度6強、マグニチュード7.1の地震がありました。備えあれど憂いありです。日本列島も南海トラフ地震などによる巨大災害が目前に差し迫っています。

そんな中で、生命と健康を守っていくためには、災害医療人材の育成が急務であります。

大規模災害では、発災から復旧・復興に至るまでの医療支援や健康支援が必要です。

巨大災害は多種多様で医療ニーズは刻々と変化します。

多くの医療関係職種の専門性と連携が求められており、有事の災害医療の技術、知識を有する医療人材の育成が求められているからです。


これまでの活動

臨床検査分野に関して本財団JIMTEFが1988年から実施している研修実績です。


JIMTEF修了海外研修生への修了証書の授与

アジア  20カ国 177名
アフリカ 28カ国 121名
中南米  19カ国  68名
大洋州  11カ国  49名
中 東   7カ国  18名
欧 州   4カ国  4名
合 計    89カ国 437名

437名の研修修了生が89ヵ国で活躍しており、渾身のご指導頂きました数多くの医療機関の専門家の皆様に心から感謝致しております。


本財団JIMTEF修了海外研修生からのメッセージ

Ms. Marlyn Robles-Atienza
フィリピン ・ 臨床検査技師
研修施設:自治医科大学附属病院
貴財団の研修は技術を向上させるうえで大変有益であったと言えます。研修は私のヘルスケアに関する展望を広げ、職場環境の改善にかかる考え方を明確にし、マネージャーとしての自信を高めてくれました。

Ms. Tuhaf Nimer Malhas
ヨルダン ・ 臨床検査技師
研修施設:東京医科歯科大学
貴財団の研修は現在の職務に大変有益でした。私は日本で最新の微生物検査技術を学ことができました。

Ms. Mah Chee Fong
マレーシア ・ 臨床検査技師
研修施設:自治医科大学附属病院
私はこの研修にて、日本で行われている最新の微生物培養技術を学ぶことができました。このことは、私の現在の業務に大変役立っています。

Mr. Md. Golam Sarwardi
バングラデシュ ・ 医師
研修施設:大阪市立大学医学部附属病院
研修は私にとってもバングラデシュにとっても非常に有益なものであり、日本で学びました最新技術を職場に伝えることができました。研修成果のうち最も重要なものは精度管理でした。現在、それは私の職場で日常的なものとして行われております。

Mr. Somchal Jeadsermanant
タイ ・ 臨床検査技師
研修施設:岡山済生会総合病院
日本での研修は私の現在の職務に有益であり、日本の検査業務システムをはじめとする多くの技術を導入することができました。
本研修は開発途上国の臨床検査技術を向上させるために大変有益であることから、この研修プログラムが継続されますことを期待いたしております。

Ms. Miriam Concepion Gonzalez de Ataides
パラグアイ ・ 臨床検査技師
研修施設:札幌医科大学附属病院
研修成果を生かして私たちは血液銀行検査室を設置しようとしています。

Mr. Idham Putu Suwetja
インドネシア ・ インドネシア臨床検査技師会長
貴財団の御協力に厚く御礼申し上げます。貴財団が主催された個別研修臨床検査技術コースの修了者は、幅広い見識と高い責任感を持ち、自信に満ちております。これらは日本での研修による成果であると高く評価しております。
今後、私どもは貴財団の研修プログラムに指導者レベルの技術者をお受入れ頂けることを期待しております。


災害医療分野に関して本財団JIMTEFが2011年から実施している研修実績です。


JIMTEF災害研修生への修了証書の授与

理学療法士       444名

はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師 394名

柔道整復師       247名

公認心理師・臨床心理士 196名

作業療法士       192名

言語聴覚士       166名

栄養士         110名

臨床衛生検査技師      53名

歯科技工士        37名

臨床工学技士       37名

看護師          26名

社会福祉士        21名

医師           15名

視能訓練士        12名

診療放射線技師       6名

救命救急士         5名

歯科衛生士         4名

助産師           4名

薬剤師           3名

保健師           2名

保育士           1名

合計          1,975名

1,975名 23職種の医療従事者の皆様が全国各地で活躍されています。


梶村 政司(広島県 理学療法士)


多職種連携によるチーム医療を応援しています。

JIMTEFの災害医療研修は医療における多職種の専門性を理解し、災害支援に関する共通の知識を共有することが特長とされています。

成果としては、熊本震災において県庁内に設置された医療救護調整本部でJIMTEF研修コースに参加した経験から、多職種間で「顔の見える」関係が築かれ、情報交換が円滑に行えたことに身をもって感じました。このJIMTEF災害医療研修事業の意義は極めて大きく、これからもこの活動を拡大していこうと思っています。



相馬 太志(熊本県 柔道整復師)


JIMTEF災害医療研修コースを受講して

災害時に何か役に立ちたいと思われる医療従事者の方は多いのではないでしょうか。
私は、個人での活動には限界があることを痛感しJIMTEF災害医療研修コースを受講しました。災害医療概論、東日本大震災での対応、災害医療コーディネート、本部運営、避難所運営等を学ぶことが出来ました。国立病院機構 災害医療センターの専門家から直接学べ、全国から医療職種団体の医療従事者が集まって研修出来るのは、ここしかないと思います。
地元で起こった熊本地震では、JIMTEF研修で出逢った多職種の専門家の皆様との繋がりで災害医療支援活動を行うことが出来ました。さらにその経験を講師として研修で発表する機会もいただきました。本研修では災害医療に関する知識を学べることはもちろん、災害関連死を防ぎたい、被災者に寄り添う活動を行いたいという熱い想いを持った医療従事者の仲間に出逢えます。

「災害医療に必要なのは何か!?」を必ず習得できる本研修で一緒に学びましょう。


資金の使い道

オンライン研修のための設備
オンライン研修用教材の作成と編集
修了海外研修生へのフォローアップ
開発途上国への医療技術情報提供
災害医療に係る医療技術情報提供

※この寄附金は税制優遇措置、すなわち所得控除あるいは税額控除の対象です。


実施スケジュール


「臨床検査技術~感染症の適切な診断のための微生物検査~」

オンライン研修参加国: 東ティモール、サモア、イラン、ザンビア、ガボン、シエラレオネ


災害医療人材育成研修につきましては、講師陣が新型コロナウイルス感染者への対応により医療現場で専念されているため、新型コロナウイルスの収束状況を勘案して実施致します。


応援メッセージ

三澤 成毅(順天堂医院 臨床検査部技師長・第32回 日本臨床微生物学会総会長)


開発途上国の感染症対策に取り組んで33年

開発途上国では、適切な診断や治療を受けられない状況が多くみられています。国際医療技術財団(JIMTEF)は、1988年から臨床検査技師、医師、薬剤師を対象にした臨床検査技術に関する国内研修を行っています。現在、437名の修了海外研修生を89カ国へ送り出しています。

新型コロナウイルス感染症対策が世界的な課題となっている現在、臨床検査の技術協力は、非常に意義が高いと言えます。開発途上国の人々がより良質な医療を受けられることを願っております。



菅波 茂  AMDA(国連認定NGO)グループ代表


現地で活動している菅波代表(右から2番目)

世界災害医療プラットフォームの設立に向けて

AMDA(アムダ)は国連に政策提言ができる日本で4団体しかないNGOの一つであり、現在、世界に32の支部があります。

私は、相互扶助の理念で国際協力活動に励んでいます。情けは人の為ならず、困ったときはお互い様の精神です。

近い将来の巨大災害に対応すべく国連、各国政府、世界医師会、NGO NPO、大学、公益団体、企業の7者連携を模索しながら世界災害医療プラットフォームの構想をJIMTEFの仲間と一緒に実現していきたいと考えています。


最後に

プロジェクトオーナー

プロジェクトオーナーの私は、日本の国際貢献の大儀は「恩返し」にあると考えています。

第二次世界大戦後の日本はまさに灰燼の中にありましたが、国際機関や米国のNGOなどが献身的に救援してくれたおかげで未曾有の復興を成し遂げ、今日、世界に冠たる経済大国に発展し、世界最高水準の援助国になったのであります。

そして、何よりも私たちに30年以上にわたりかけがえのない貴重な応援をして頂きました日本人の皆様、日本の数多くの医療機関、各種団体、企業の皆様に心から感謝申し上げます。

日本国民の今日の繁栄は、世界の多くの国や民族のご支援の賜であり、今度は私たちが開発途上国、そして何よりも私たちの活動を支えて頂いている支援者の皆様へその恩返しをしなければならないと痛感しています。


お問合せ先
JIMTEF ファンドレーザー 谷口 諭
Email: taniguchi@jimtef.or.jp      TEL: 03-3265-3800  FAX:03-3265-3808

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個人が非営利の特定の法人に対し、事業に関連する寄附をした場合には、所得税(国税)の計算において、寄附金控除(所得控除)又は税額控除のいずれかを選択して確定申告を行うことにより、所得税の控除を受けられることがあります。
税制上の優遇措置がこのプロジェクトにあるかどうか、また優遇措置の試算の詳細は当団体にお問い合わせください。
※「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期にお送りしています。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
※ 領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。

最新の活動報告

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  • JIMTEFでは最新医療技術を国内外の医療者に対して発信する研修事業を行っています。これまで専門家を開発途上国に派遣しての研修、国内で集合研修、医療機関での実地研修などを行ってきました。しかし、コロナ禍により研修のオンライン化必要となりました。そこで研修内容のオンライン化に取り組んでいます。オンライン化をするとともに情報のアップデートも行っています。その一つの取り組みが、新型コロナウイルスに関する情報の集約と発信です。今回は活動報告の一環として、作成をいたしました「COVID-19の臨床像と治療-日本での経験から-」(国立国際医療研究センター 国際感染症センター長 大曲貴夫)をお届けします。以下よりダウンロードいただけます。http://bit.ly/jimtef_textsample20212※ただし、本活動報告は本年3月12日時点の内容でございまして、ご承知の通り今日の二重変異株が散見される現況においては所見が変化してきております。先日は大曲貴夫先生が実施した研修では、第一波と第二波の間で死亡率・重症化率の違いについて、開発途上国の医療者との間で活発な議論が行われました。関心の高さ、最新医療情報の必要性を明らかにしました。そのニーズに応えられるように努めてまいります。よりスピーディーにこのニーズに応えられるために、皆様からのご寄附をよろしくお願いいたします。 もっと見る

  • 公益財団法人 国際医療技術財団(JIMTEF)では研修のオンライン化を進めるべく、独自コンテンツ開発に取り組んでいます。コンテンツ作成は、これまで研修にご協力をいただいてきました各分野の専門家にお願いをしております。今回その教材サンプルを共有いたします!数多くある教材の中でもCOVID-19ワクチン開発に関するものを共有いたします。以下よりダウンロードください。http://bit.ly/jimtef_textsample2021世界に伝えるべき医療技術はまだまだたくさんあります。コンテンツ開発と配信用設備の早期実現のため、ご寄附にご協力をお願いいたします。 もっと見る

  • 公益財団法人 国際医療技術財団(JIMTEF)は2015年以来、ネパールの地域住民の呼吸器の健康支援を呼吸リハビリテーションの普及を通じて行ってまいりました。この度待望の呼吸リハビリテーションセンターを建設し、現地医療者向けのオンライン研修を開始いたしました。■背景:慢性閉塞性肺疾患(COPD)はネパールの死因の第2位ネパールでは高い喫煙率、自動車の排気ガスや工場の煤煙による大気汚染、薪(たきぎ)などの調理燃料による家屋内の空気汚染を背景として、慢性閉塞性肺疾患(COPD*1)の患者が急増しています。COPDは現在の医療技術では早期発見・早期治療ができれば天寿を全うできる疾患となっております。しかし、現地の医療基盤は脆弱な上、COPDに対する市民の認知度が低く、早期発見・早期治療ができない状態にあります。外科手術の適応や薬物療法だけでは患者負担が多くなります。そこで多面的な呼吸器の健康支援が必要とされています。とりわけリハビリテーションの手法が期待されています。■これまでのJIMTEFの取り組みJIMTEFでは現地の限られた資源を最大限有効活用するべく、次にあげる施策を実施してまいりました。・ 診療所の医療スタッフを対象に呼吸リハビリテーションサービスの研修を行っています。・ 患者教育と家族教育を行っています。・ 女性保健ボランティアが地域住民への予防及び呼吸リハビリテーションの啓発を推進するよう研修を行っています。・ 地域住民を対象にした予防啓発セミナーを開催しています。・ COPDハンドブック、COPD栄養ハンドブック、呼吸体操リーフレットなどを作成し、診療所や地域住民へ配布しています。患者・家族との健康セミナー   女性保健ボランティアの育成活動■報告1:2021年2月に呼吸リハビリテーションセンターが竣工医療者や地域住民のCOPDに対する知識の普及と治療の拠点にするべく、JIMTEFでは呼吸リハビリテーションセンターの開設を準備してきました。当初は2020年3月に開所予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け順延され、この度2021年2月に開所いたしました。開所式にはバクタプール市長をはじめ、地域の行政や医療関係者が集まり、今後連携してCOPD対策に取り組むことが確認されました。また地域住民100名以上が集まったほか、現地ニュース番組でも大きく取り上げられ、地域社会による注目の高さが伺えました。呼吸リハビリテーションセンター開所式   設置された呼吸リハビリテーションセンター■報告2:現地医療者向け研修を実施2021年2月20日に現地医療者と日本の呼吸器専門医を結んでのオンライン研修が実施されました。COPDに対する診察と酸素療法に関する研修を実施し、現地医療者が参加しました。加えて栄養療法、肺活量測定法に関する研修が行われ、呼吸リハビリテーションセンターで最新医療を提供するための準備が進められています。現地のオンライン研修受講日本医師によるオンライン研修■今後に向けて:オンライン研修体制の準備現地医療がCOPDの予防と治療に必要な技術と知識を身につけられるよう、オンライン研修コンテンツの作成が進められています。日本の医師・理学療法士などが研修資料と動画を作成し、それを現地スタッフと連携して翻訳を進めています。高い専門知識を持った現地医療者が、地域住民へのCOPDに関する啓蒙活動を行う女性保健ボランティアと連携して予防と早期発見・早期治療を行う体制が構築できれば、限られた資源の中で最大限の効果を実現できます。コロナ禍でもCOPDの影響は進んでいます。オンライン研修を円滑に実施できるように取り組んでまいります。---*1慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは:従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコの煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病と言えます。参考:日本呼吸器学会HPより https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=12----■ご寄附のお願いJIMTEFではオンライン研修の実施を早められるように、必要な備品等を調達するにあたりクラウドファウンディングを行っております。・ご寄附を通じてのご協力・クラウドファウンディングの周知を通じてのご協力それぞれご検討たまわりますよう、よろしくお願いいたします。 もっと見る

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