2021/04/23 11:30
試作品完成!サウナ体験にするために試作品を使いまくりました!


みなさん、こんにちは!少し活動報告が空いてしまいすみませんでした。ここ1,2週間はとにかく良いサウナ体験を創り出すために、メンバー一丸となって実証を繰り返していました。今回はその実証結果をみなさんにお伝えさせてください!

今日のテーマは【温度】【生木サウナ】【生葉ロウリュウ】の3つ

それぞれどのような検証結果になったのかご覧ください!


<【温度】まずはサウナとして成り立つかどうか>

ストーブの燃焼の様子(これだけで1~2時間は燃焼します!)

実証にあたりまず重要なのが、そもそもサウナとして成り立つ温度かどうか。最低でも80℃、サウナを愛する方には90℃は欲しいもの。ストーブに点火してその上昇速度と最高温度を何度も計測しました。実は、一時期、どんだけ時間をかけても60℃〜70℃程度しか上がらない時期がありました。原因は屋根を通じて熱が逃げていくこと。熱せられた空気は自然の上昇していくので、空気を室内で循環させる仕組みを作ることが求められます。

そこでヒノキの板でサウナ室に天井を設けることに。熱せられた空気がそのまま屋根を通じて外に逃げないような工夫を致しました。これが功を奏し、サウナとして十分な温度まで上昇することが確認できました。現在の仕様がこちらです!


点火時:室温18℃ (ヒノキに囲われた良い空間♪)

点火後30分:52℃ (まずまず暖かくなって、そろそろ服を脱がないと!という感じ)

点火後1時間:78℃ (ここまで上がれば一般にはサウナとして十分な温度、心地よい♪)

点火後1時間30分:90℃ (完全にサウナ!上昇に伴い生木と生葉の香りも倍増!!♪)

その後はある程度の出入りを繰り返しても90℃近辺で安定〜♪サウナとして何セットでも繰り返しととのえます!(温度計測はストーブ側の壁上部にて計測)


<【生木サウナ】生木の水分は果たして感じられるのか>

何度も実証を重ね乾燥してきた生木(左)と切り立て新鮮な生木(右)
乾燥した生木は空洞や割れが生じてきます。この後は焚き物として再活用♪

尾鷲式サウナの特徴は『木を浴びる』ために生木と生葉をふんだんに活用すること。果たして生木を置くことでどれだけ効果があるのか!木材の乾燥室に着想を得たこの試みは果たしてプライベートサウナでも機能するのか、気になるところですよね!


○まずは生木を一切置かないでサウナに入ってみます

全方位をヒノキで囲われた空間なので、これでもヒノキの香りを感じられる空間です。が、やや肌感触や、口の中が乾燥した印象が。大きな違和感ではないですが、いわゆるサウナに入ったらこんな感覚というのがそのまま感じられます。


○生木を壁際や中央に配して生木サウナにして入ってみます

おおおお!違うわ!!確かに熱で木の水分が蒸発し、ロウリュウ直後とは異なるじわっとした潤いが感じられました。ここまで違いが出るとはびっくりです!!加えて生感あるヒノキの香りもより一層増しています。木の水分によって、高温でも心地よく呼吸をすることができます!生木サウナ、えぐい!!使っているうちに壁や床の香りは落ちていきますが、生木を交換することによって水分と香りを何度でも再生産することができそうです!


<【生葉ロウリュウ】生感ある香りが果たして感じ取れるのか>

ジャム瓶を使ってさまざまな抽出方法を試しています!

先日みなさんにもお伝えした生葉ロウリュウ!色々なパターンでエキスを生成し、それぞれどのような香りを楽しめるのか、気になるところですよね♪それぞれ検証してみましたので是非ご覧くださいー!

◎ヒノキ(水出し):オススメ度→★★★☆☆

 これは混じり気のない純粋な尾鷲ヒノキの香りを楽しめます。尾鷲の方にとっては"慣れた香り"であまり感じないとの意見も笑。少々インパクトには欠けますが、じっくりヒノキを感じたい時には良いかもです!生感はなかなか強く清々しい気分になります。

◎ヒノキ(湯出し):オススメ度→★★★★☆

 水出しに比べてかなり香りが強くなっています!香りとしては同様に純粋なヒノキですが、深み、重みが増したずっしりした感覚があります。生感も十分!とてもわかりやすい香りなのでサウナに入って最初のロウリュウにおすすめです!

◎ヒノキ(すり潰し):オススメ度→★★★★★

 これ、えぐいです。素晴らしい。すり潰したことにより、ヒノキの油分がしっかり抽出できました。なんと柑橘系の甘い香りが。これほんとにヒノキ??と尾鷲ヒノキを普段扱う方達もびっくり!多くの女性がこの香りが好き!!と言ってくださいます。これは生葉ロウリュウの旗艦ともいうべき存在になるかもです♪

◎ヒノキ(赤身):オススメ度→★★★☆☆

 先日のエキス作りでは紹介していませんでしたが、追加で尾鷲ヒノキの中心部分、香りが強いと言われる赤身をチップ状にしてエキスを作りました!葉とはやはり異なり、やや熟成した感じですね。ロウリュウにすると周りのヒノキの香りと同化するのでおおお!という感覚は少ないですが、木の内に秘めるパワーをより一層際立たせる感覚を味わうことができます。

◎スギ(水出し):オススメ度→★☆☆☆☆)

 尾鷲ではスギも林立しており、尾鷲産のスギを使ってロウリュウエキスを作りました!水出しはヒノキと比べても香りが繊細で、なかなか香りを感じることはできませんでした。抽出時間を変えたりすることで少し改善するかもしれませんのでこれは今後要検討です!

◎スギ(湯出し):オススメ度→★★★☆☆

 おー、水出しに比べればスギの爽やかさがしっかり感じられます。生感もなかなかありますね。ヒノキに比べれば少々鼻通りが良いというかスースーした感じを受けます。ヒノキかスギかは人によっても、気分によっても違うのですが、この日はみんなヒノキ派でしたね笑。スギレビューはもう少ししっかり検証します。

◎スギ(すり潰し):オススメ度→★★★☆☆

 ヒノキほどの感動はないですが、確かに生感と香りの深みはすり潰しが一番かもしれません!杉はヒノキに比べて葉が硬く、手で擦るには少々限界を感じたのでミキサーなどで行うと良いかもです。香りの感覚としては多少柑橘系の風味が出てこれはまた面白い発見です!


だいぶボリューミーな実証報告になってしまいましたが、かなり楽しく、良いサウナ体験になりつつあります!!ようやくみなさんに『木を浴びる』生サウナの感覚をお伝えできて嬉しいです!まだまだ実証は続けていきます!

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます!先日メンバーで試作品のサウナ体験会を実施しました。その様子はまた後ほどお伝えしますのでお楽しみに!