展覧会の会期中に、ワークショップを複数回開催してほしいとの要望をいただきました。
游刻に親しんでいただく絶好の機会ですので材料を揃えました。
自分の仕事場ではカーボンコピー機を使ってカーボンがタップリ濃くついた原稿をつくり、
それを溶剤で印面に転写するのですが、現地でそのような設備があるか不明なうえに
事務所の機器を占有することになるため、別の方法を使って印面作りができるようにしました。
今回のワークショップに使用する印材は、23㎜角と18㎜角の二種類ですので、
それぞれの印面の大きさを印刷した名刺サイズのトレーシングペーパーを大量に用意しました。
これに彫りたい文字を書いたものをカーボン紙を貼りつけた印面に伏せて、
裏からなぞることで原稿が印面に転写されるという方法です。
トレーシングペーパーにそれぞれのサイズの枠を印刷するために
いったんテンプレートを自製してA4サイズの原稿を作成し、
それをトレーシングペーパーに印刷後に名刺サイズにカットしました。
印面サイズの幅にカットしたトレーシングペーパーも一緒にして箱に入れ、
ワークショップの準備は完了。