繰り返しになりますが。プロジェクトの本文や、活動報告についての感想、ご意見、ご質問を、ぜひコメントでお寄せいただければと思います。現在は支援募集期間中であり、本企画の実施期間ではないため、お寄せいただいた感想などについてはリターンとしてではなく、お返事や回答をさせていただきます。
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本企画において、「スマホや、AI、IoT、ロボットに関係するプログラミングはどうなるんだ」という疑問もあるかもしれません。ですが、それらの話題を採用するかとなると、「う〜ん」というところです。
というのも、たとえばロボットを使うとなれば、「ロボットを動かすこと」が、すくなくともその課題においては目的になるでしょう。その際、「ロボットがきちんと動く」ことはどうやって確認すればいいのでしょうか? 「課題においてデータ構造やアルゴリズムを指定するか」に書いたように:
| 「動いたことで確認とする」というのは、実は極めて甘い基準
であり、あまり採用したい基準ではありません。あるいは、仮に「動いたことで確認とする」ことでよしとするなら、それでよしとできるような制約のきつい、あるいは発展性に乏しいトイ・プログラムでなければならないでしょう。
本企画では、同じく「課題においてデータ構造やアルゴリズムを指定するか」に書いたように:
|「なぜきちんと動くと言えるのか」を説明できること、
| あるいは強く言うなら証明できること
を基本に据えたいと考えています。ですので、上記のようなものは、すくなくとも積極的に採用したいと思える範疇からは外れることになると考えています。
もっとも、本企画、つまり第一版では、スマホという媒体を使用することは、そもそも的に企画の範疇外です。ですが、AI、IoT、ロボットは、できないこともありません。統計に基づくAIは、統計をきちんと勉強してからということになるでしょうが、そうでないAIや、IoT、ロボットは、たとえば「探索」(データ構造としては、おおむね木構造かグラフ) からの発展の話題として扱えないこともないでしょう。というのも、「探索」はAIでよく使われる技術の一つですから。たとえば、LOGOという言語におけるタートルやタートル・グラフィックのようなものも含めてかまわなければ、そして「ロボットに迷路を抜けさせよう」という感じでよければ、やりようはいくつもあるかと思います。
すこし統計的なAIに触れるとしたら、グラフからオートマトンに発展し、それから小規模な確率付きオートマトンやマルコフ・モデル (マルコフ過程)、隠れマルコフ・モデル、さらにはn-gramをこちらで用意して、それを使って体験してみるということもできるかもしれません。
ですが、本企画では、積極的に表に「スマホや、AI、IoT、ロボット」という文言を出すことはないと思います。それらを表に出すと、「それらで何をしたいのか」と、「それらを動かすこと」という目的と手段が混乱するように思うからです。ただし、これはあくまで本企画の主旨から考えてということであることには注意してください。むしろ、このような態度としての企画であることから、それらを主眼としたプロジェクトとの住み分けができるでしょうし、場合によってはお手伝い、あるいは相互に協力できるかもしれません。