パトロンの皆様へ
YBP GAMES 2017を開催することが出来ました。
YBP GAMES 2017の総括レポートとなります。よろしければご覧ください。
(Photo by Motoyoshi Yamanaka)
9月30日(土)、YBP GAMES 2017が今年も開催された。YBP GAMES は2015年から始まり、初年度は雨で中止になったため、今年で2回目の開催となる。
2年目の今年は様々な新しい取り組みが実施された。
まずはライブ配信だ。今大会では昨年MCを務めたワダポリスに加え、MCピーナッツが加わった。そしてMCピーナッツがライブ配信でレポートを務め、出場した選手の知られざる素顔を伝え、普段BMXに馴染みのない人にもわかりやすい説明で、競技の魅力もしっかりと伝えた。
ライブ配信のアーカイブ動画
さらに今大会では、こちらのクラウドファンディングで集まったお金を賞金にするという取り組みが行われた。そして、当日のチケットや観客のカンパなどを合わせた金額が最終的に賞金となるのだが、午前中の時点で昨年より約3倍もの観客が入るなど大会が大いに盛り上がりを見せたこともあり、昨年の賞金総額100万円を上回る結果となった。最終的に割り振り当てられたのは以下の通り。
BMXレース & ダートジャンプ入賞選手への賞金
1位 20万4646円
2位 10万2323円
3位 5万1162円
各出場ライダーにはスターティングフィー(出場賞金)が贈られます。
(BMXレース出場選手には19,186円、ダートジャンプ出場選手は21,926円)
賞金の計算方法はこちら http://www.ybp-games.com/pages/115051/Rules
そして、ダートジャンプも昨年と比べグレードアップした。今大会ではなんと「ダートジャンプ ワールドチャレンジ」と称し、今大会で総合優勝を果たしたマイク”ハッカー”クラークなど、5名の世界的ライダーが海外から集まった。
(マイク”ハッカー”クラーク Photo by Motoyoshi Yamanaka)
しかも彼らは1人3トライのチャレンジを終えると、プログラムの予定にないサービスジャンプを行い、会場を大いに盛り上げた。
その中で、もちろん日本人選手も負けてはいない。BMXレース、ダートジャンプ ワールドチャレンジ(日本人表彰)でお立ち台に上がった3名のライダーにフォーカスを当てたい。
まずは、BMXレースから。今大会、優勝したのは吉井康平だ。初戦は海外を主戦場とする池田大輝の激しいぶつかりにもろともせず勝利を飾り、準決勝では後輩の中井飛馬に先輩としての意地をしっかり見せ、決勝へ進んだ。決勝では吉村樹希敢にリードを許すも、第2コーナーに差し掛かるバームで吉村を差し、そのまま一気にゴールへと向かった。
(吉井康平が第2バームで吉村樹希敢を差した瞬間 Photo by Motoyoshi Yamanaka)
BMXレース決勝レース
吉村 樹希敢(大阪・ファン投票1位)vs 吉井 康平(東京・ファン投票5位)
(Movie by SYSTEMATIC BMX)
2位には吉村樹希敢が続いた。昨年は本来の力を発揮できず苦い思いをした。今年は準決勝で山口大地の追い上げをもろともしない走りを見せるなど、彼本来の実力を見ることができた。優勝こそ逃したが、今年は納得のいく走りができたのではないだろうか。
そして、惜しくも3位になったのは山口大地。昨年の大会ではダークホースの存在になり、決勝では僅差で敗れたが準優勝という好成績を残した。それもあって今大会では優勝候補の一角として注目されていたが、昨年の雪辱を晴らすことはできなかった。しかし、まだ19歳と山口には伸び代がたくさんある。先輩ライダーを越す今後の活躍に注目したい。
(Photo by Motoyoshi Yamanaka)
続いてはダートジャンプ ワールドチャレンジのトップ3の紹介をしたい。午前に行われた日本人予選では、予選突破した上位5名がなんとファン投票の順位と全く同じ結果となった。
それもあり、今年も中村輪夢の連覇が予想されていたが、優勝したのは大霜優馬だった。大霜は今春からYBP PROJECTの運営メンバーとして活動しており、普段YBP PARKを利用している子どもたちからは「お兄ちゃん」として慕われている。そんなこともあってか、試合中は声援がたくさん集まり、それが後押しになってかアマチュアエリアのセクションでしっかりと磨いた大技を存分に披露することができた。
(ダートジャンプ日本人順位1位の大霜優馬 Photo by Motoyoshi Yamanaka)
(優勝こそ逃したが誰にも真似できないトリックで会場を沸かせた中村輪夢 Photo by Motoyoshi Yamanaka)
そして2位には昨年優勝した中村輪夢が続いた。午前中の予選では外国人ライダーに引けを取らないトリックを披露したが、本戦では3トライのうち2トライで完走することができなかった。だがこれは攻めた結果でもあるため、この中村の新たな挑戦が成し遂げられた時、海外ライダーと肩を並べられるのではないだろうか。
(Photo by Motoyoshi Yamanaka)
そして3位にはこのYBPを作り上げた栗瀬裕太が表彰台に立った。大会ではMCを務めるなど、運営側として動き回る中での走りだったが、得意のターン、スリーシックスティー、バックフリップなどを華麗に決め、レジェンドの威厳を見せつけた。
(栗瀬裕太がカメラマンとタッチする瞬間 Photo by Motoyoshi Yamanaka)
今大会もYBPに関わるみなさまのおかげで行うことができた。会場に老若男女問わずたくさんのお客さんが訪れた。今回もまた、BMXの普及、発展に繋がるものとなったと信じたい。
(YBP GAMES 2017 出場ライダー Photo by Motoyoshi Yamanaka)
本イベントに関わって頂いた皆様に、最大限の感謝をさせていただくとともに、次に向けた歩みをスタートしたい。
以上が総括レポートです。