FLATFILE SLASH 倉庫ギャラリーで開催する【魲ムラマリ首園】と平行して開催される【BEAT in the DARK】というの同会場内のラウンジギャラリーで開催する二人展のことです。いわば関連企画。この空間表現に取り組むのがLOVE&SPACEPEACEとゴローの二人。
【BEAT in the DARK】とは
今回の企画で「暗闇の中でビートを刻む」というフレーズを携えて空間制作に臨む2人。
「DARK」とは、何かを創作するとき、作品を観るときに感じる孤独感だとゴローが言えば、「BEAT」 とは、拍子や鼓動、打ち砕くなどを意味するとJETT SEIYA(LOVE&SPACEPEACE)が言う。
この企画は「コロナ禍という中で感じる"孤独"と心臓の"鼓動" 」そんな一人一人の暗闇の中にビートを刻み込むような、そして鼓動を感じる空間を作りたいと考える2人の思いが詰まっています。
「魲ムラマリ首園」と同じ時刻、同じ場所で開催されるある種異色の企画。「BEAT in the DARK」は決して前座的展覧会ではないし、マリ首園とはまた違った表現で、奇妙な"暗闇の中にある光" を見て欲しいと考えています。
そういった趣旨で今企画に臨むLOVE&SPACEPEACEとゴローをご紹介します。
LOVE&SPACEPEACE
2008年からJETT SEIYAが手がけるオリジナルグッズライン。
ハンドメイドTシャツやリメイクペイントなど、愛と空間平和・ドラム・バイク・ロックンロールを軸に、衝動と共にアイテムを制作中。
そしてJETT SEIYAが考える「表現」のおもしろさとは?
制限がないことが1番面白い。
そして、日常生活でも人は、誰もが何かを表現して生きていると思うのですが、その中で、いつの間にかその人から湧き上がる「あたりまえ」のようなものが全部まとまって、作品など形になって反映される時が、とても面白くて、好きです。
ゴロー(濱田憲佑)
美容室「阿佐ヶ谷3349」所属。
スタイリスト、ヘアメイクをする傍ら、退廃的なヘッドピースなど作品を制作。
〈主な出展歴〉
個展
2019
「奇廊」阿佐ヶ谷3349(東京都杉並区)
「Lost memory」パリマレ地区(フランス パリ)
グループ展、その他作品発表
2020
「幡ヶ谷仮面展」(東京都渋谷区)
「作品展示」セレクトショップbasis北参道(東京都渋谷区)
ゴローが考える「表現」のおもしろさ
自分が「これがいい」と思うモノを何かしらの形で現実世界に生み出すことが出来る。そして「今」の自分を見つめられるモノでもあり、これがとても面白いなと感じます。
超個人的であるからこそ「強くならねば!」と駆り立てられるので、やりたい事が絶えずいいも悪いも楽しめるモノだと思います。
LOVE&SPACEPEACEHAは普段グッズ制作を基本としています。そしてゴローの普段の顔は美容師。二人とも決して「いわゆる美術」としてのアート活動を生業とはしていません。しかし魲ムラマリ首は「美術=表現」とは考えません。そこにはメインステージもサブステージも存在する必要などなく、ただただ生き物が表現に取り組む姿勢はまず何といっても面白いという考え方です。生きていくスタンスの問題としては誰にでも言える話です。今回の企画はそういう取り組み方をしているので、こういう企画が発生するのは当たり前といえば当たり前なのです。
こんな二人がコンビを組んでラウンジギャラリーを使って今回取り組むのが空間表現です。ある意味事前に紹介しているグッズや作品等の画像は参考にならないような作品になるかもしれません。「この場所だったらこうなる」といったような新しい表現手法が出てくるかもしれないし、どこに居ようが変わらない確固とした表現になるかもしれません。表現者としてどんな空間制作に取り組むのか見どころです。こちらも是非ご覧ください。