2017/09/07 11:10

サポートいただいたみなさま

このたびは当プロジェクトをご支援いただきまして、
本当にありがとうございます。

また、応援や励ましの言葉をお送りくださったみなさま、
本当にありがとうございます。


「活動報告」ですから、『SUMOTO BOUND』で何をしました、これをしました
と報告するべきかもしれませんが、募集期限が迫ってきたので、
このプロジェクトを立ちあげた「気持ち」を述べさせていただこうと思います。


かんたんにいうと
「おいしい!」と言ってもらったのが「うれしかった」からです。


まずは自分自身、大阪の生活では作業みたいに「済ませていた」だけの食事が
洲本では釣る楽しみに加えて、さかなを料理したり食べる機会が圧倒的に多くなって
「ウチめしが楽しみ〜」と、そそくさと帰宅するようになりました。

そして両親や祖母が大阪からきたときにトツカアジやアナゴを料理して出したら
「えっ、売ってるのとぜんぜんちがう!」「アジってこんなにおいしいんや!」と。


『ほぼ日刊イトイ新聞』で、
糸井重里さんとジャパネットたかた創業者の髙田明さんが
対談したときの記事から引用させてもらうと──

たとえばウニ丼を食べて「うまいね」と思ったとします。
食べてる瞬間の「うまいね」は確かなんです。
しかし昔は、何を食ってもうまかった。
いまじゃ、飛び上がるほどおいしいなんて思うことは、
どんどんなくなっています。
でも、誰かに食べさせて、
ほんとにおいしそうだなと思ったときは、
若いときの「うまい」よりうまいんです。

 

──この気持ちです。


自分が食べたとき、「俺ってもしかして料理の天才?」と錯覚するくらいに
さかながおいしいのですが、誰かに食べてもらっておいしそうだと
その方がずっとおいしいし、うれしいんです。

近所のおっちゃんおばちゃんが
「おかずあるんけ? アジやろか?」
「タケノコ炊いたんいるか?」とおすそわけしてくれるときも、
「ほしいほしい! ちょーだい! こないだもらったん、めっちゃおいしかった!」というと
「せやろ。おいしいやろ」と、たまらない笑顔を見せてくれます。
おっちゃんおばちゃんもやっぱり、誰かがよろこぶとうれしいのです。


親戚や友だちが遊びにきてくれたときも、
いっしょにさかなを釣ったり海の幸を採って、
いっしょに料理して食べると、驚いたりよろこんだりしてくれました。
それを見て、自分がまたうれしくなる。


誰かがよろこんでくれることは、自分がうれしくなること。
ならば、もっともっと楽しんでもらって、おいしいと思ってもらえたら。

そういうのって、いい生き方だなって思うと、
もう損得勘定とか、成功するとかしないとか
アタマでっかちに計画するよりも、まず動いてみることだと
気づけばcampfireさんに申請する下書きをはじめていました。


本当は、やらなくても
誰に怒られるわけでも、催促されるわけでもないし
そんなこととは関係なく世間は動きます。地球はまわります。

自分だけこっそり楽しんでいても文句もでないと思います。
でも、だれかに「おもしろい」「おいしい」とよろこんでもらえたら
自分もうれしくなることに気づいてしまったのです。

自分ひとりの考えなら、自信がなかったり不安になったりもしますが
「それおもしろい」「応援するよ」と言ってくれたのが
「自分が信じられる人たち」だから、それは信じることができました。

 

「自然を守ろう」とか「洲本を活性化しよう」とかの運動はできませんが
いっしょに遊んだり食べたりすることなら、誰より全力になれる自信はあります。

 

まさに気持ちだけで突き動かされてしまったようなプロジェクトなんですが、
できれば、みなさんの大切な人といっしょに遊びにきていただけたら、
よろこびをさらに共感してもらえるんじゃないかと思います。

 

クラウドファンディング募集が終了してからが、
『SUMOTO BOUND』のスタートとなります。

潤沢な資金があるわけでも、洗練されたノウハウがあるわけでもなく
地元のおっちゃんおばちゃんたちの生活に支障をきたしてもいけないので
なにもかもを一気に進めることはむずかしいと思いますが、
ご理解、応援、ご協力のほどよろしくおねがいいたします。

ありがとうございます。


『SUMOTO BOUND』武藤哲也