こんにちは、田村明彦と申します。
美容師として活動しながら、一般社団法人:日本訪問理美容推進協会の代表を務めております。
私は訪問美容の普及が、医療介護業界内で重要な課題と考えます。
いま健康で訪問美容とか関係ない!という方たちも、この状況を放置しておくのは将来的にデメリットが大きくなり、生活の質が低下する確率が高くなります。
訪問美容は利用者の自尊心を守り、人間らしさを保つ上で重要なサービスにも関わらず、現状は世間から認知度も低い。
福祉の進んでいる国では、入院や施設入居の時こそ、オシャレをしたり身だしなみを整えます。
なぜなら退院後や自宅に戻る未来を忘れない為だったり、生きがいを見失わない為です。
治療、介護、リハビリ訓練、、、どれも好きこのんでやれる事ではありません。
人は目標や目的意識を持つ事で、ツラい事にも向き合うエネルギーが湧いてきます。
私は美容を通じて、日々の活力や楽しさ、人が生きる目標や生きがいを見失わないキッカケ作りができると確信しています。これは医療分野のアプローチではできません。
身だしなみを綺麗にしたり、オシャレを楽しむ事は、明日への活力と生きがいに繋がります。
長期入院や介護施設入所中、容姿が乱れた事で、家族に連れられ面会に来た小さいお孫さんに恐怖心を抱かれる高齢者を何度も見てきました。
想像してください。
例えば
もしアナタが、何かしらの病気で治療中や、施設入居で時々しか家族に会えない状況だとしたら…
久しぶりに会った愛しい家族に、こわい!と泣かれてしまったり
昔はもっとキチンとしてたのに…と哀れみの目を向けられたり…
もしツラい闘病生活や、要介護状態で心が弱ってしまっている時、戻りたい場所にいる人達からそんな扱いをされて、前向きな気分でいられますか?
また元気になって社会復帰したい!在宅で生活できるレベルまで身体を何とかしたい!そんな強い精神を保てますか?
身だしなみを整える事、自分らしさを保つ事で、心が前を向き、生きる事を諦めないキッカケになるんです。
訪問美容の利用者さんは、定期的に髪を綺麗にするのを、とても楽しみにしてくださいます。会話も自然と弾みます。
好きな髪型を楽しみたい、自分のありたい姿を保ちたい。そんな当たり前の事が叶えられないなんてオカシイ。
私は訪問美容を通じて、当たり前の事を当たり前にできる世の中にするためにも、"ココでカット"のプロジェクトを応援いたします。