この度は、多くのご支援及びご参加いただき誠にありがとうございます!あまりにもニッチな取り組みのため、ここまで多くの方に見ていただけるとは思ってもいませんでしたが、より一層、頑張るぞ!というパワーをいただきました。本当にありがとうございます。このクラウドファンディングにより、皆さまと繋がれたこと、ねりの存在を知っていただけたこと、和紙に関心をもっていただけたこと、小川町を知っていただけたこと立ち上げて良かったとメンバー一同感じております。立ち上げにあたって、協力いただきましたトロロアオイ生産組合紙漉き職人さん小川町役場水上製本所企画屋かざあなオンラインサロンメンバーをはじめ、たくさんの方々に支えていただき、ここまでこれたことを感謝いたします。このプロジェクトを立ち上げたことにより、・71名もの支援者・参加者・日本農業新聞やニュースメディア、地元メディアなど52媒体に掲載・学校や企業からのアプローチがありました。わたしたちは、このクラウドファンディング終了が目標達成ではなく、ねりを、和紙を盛り上げるスタートだと思っています。本来でしたら、私、紙漉き職人さん、農家さんと顔を揃えて皆さまに御礼を申し上げたいところですが、コロナにより揃えられないこと申し訳ございません。手漉き和紙に必要なねり(トロロアオイ)の現状を回復できるよう、頑張ってまいりますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。<トロロアオイの育て方説明会について>早速ですが、次の日曜日にトロロアオイの育て方説明会を開催いたします。お時間があるようでしたらご参加いただけたらと思います。参加できない方のために映像を後日配信するようにいたします。詳細はこちら。<種とマニュアルの配布について>また、種とマニュアルについては、クラウドファンディング運営会社であるcampfire様より皆さまの送り先を頂き次第、お送りする手配をいたしますので、今しばらくお待ちいただけたらと思います。<活動報告など情報発信について>今後ですが、こちらの「活動報告」をメインとして「企画屋かざあなサイト」でプロジェクトの進捗情報、インスタグラム「企画屋かざあな #わしのねり」で情報を配信してまいりますので、どうぞ宜しくお願いします。
農業 の付いた活動報告
クラウドファンディング終了まで、残り3日となりました。多くのご支援とご参加いただき、まことにありがとうございます。生産者と職人さんにトロロアオイ(ねり)を届けるぞ!というパワーがよりみなぎっています。来週開催いたします「トロロアオイの育て方」説明会を前に、用意したほうが良いものや、だいたいの育て方のながれを早めに知っていただいたほうが良いと思い、お送りする育て方マニュアルの一部を公開いたします。一読いただき、不明点などは説明会時もしくは事前にご質問いただければと思います。▼用意する・用意したほうがいいものと、育て方の基本のながれ(根を育てる、花を育てる方法については、説明会以降にご説明させていただきます)質問がある場合には、下記よりご登録お願いします。事務局で把握しきれていない内容については、農家さんに確認させていただきます。■説明会概要・質問受付フォームhttps://www.kazaana.net/article/20210507/では、あと3日で参加者がより増えることを祈りつつ、説明会でお会いできるのを楽しみにしています。
埼玉県小川町がLINEにて配信してます「小川町情報スモリバ」に紹介いただきました。地域おこし協力隊の木谷さんが取材及び原稿作成、配信と運営をされています。今更で、気づかなかったのですが、「スモリバ」というアカウント名は、町名の「小川(町)」から「小さい川(=Small river)」という意味だそうです。思い込みはこわく「住もう!(スモ)・ビバ!(リバ!)」だと思いこんでました(汗)埼玉県小川町のお店やイベント情報などを受け取ることができますので、この機会にご登録してみてはいかがでしょうか。アカウント名:小川町情報スモリバアカウントIDEA:@sumoribaアカウント登録URL:https://lin.ee/t14z0io
「わしのねり」の取り組みが、TOKIOの城島さんも毎日読んでいる日本農業新聞に取り上げていただいたことが、とても嬉しく、また記者さんからも色々と各産地の現状の話も聞けて、よりこの取り組みの重要性を認識しました。取材は4月頭に受けたものになります。記事は、本取り組みに関する内容となっておりますが、記者さんは全国の産地を取材しており各産地がおかれている状況をお聞きすることができました。トロロアオイの生産状況は、生産者が減っているほかに、昨年は不安定な天候により予想量を育てることができなかったそうです。トロロアオイは3年は保管しておけるため、現在保管しているもので対応できるのですが、その後はどうなるかわからないという状況で、各産地の職人さんが不安を募らせているそうです。そこまで来ているかと。つい力んでしまいそうですが、こんな時だからこそみんなで楽しめれば最高です。記者さんに伺った話は、また機会を見て掲載させていただきます。掲載記事は下記になります。■日本農業新聞https://www.agrinews.co.jp/p54078.html
首都圏の緊急事態宣言が解除された3月末、「わしのねり」プロジェクトにトロロアオイの種を分けてくださった小川町のトロロアオイ農家 黒沢 岩吉さんにお話を伺いました。小川町でのトロロアオイ生産のあゆみ和紙のふるさととして1300年の歴史がある小川町では、手漉き和紙に欠かせない「ねり」の原料として、古くからトロロアオイの生産が行われてきました。戦後は一時途絶えていたトロロアオイの試験栽培が始まったのは平成13年のこと。黒沢さんが代表を務める小川町トロロアオイ生産組合は、小川町の和紙職人さんにトロロアオイを使ってもらおうと平成14年に30軒の農家さんによって設立されました。現在は少しずつ会員数が減り、収穫量も1/3ほどに減少してしまいました。その原因は、「若手」でも60代という担い手の高齢化や後継者不足、病気に弱いため毎年の収穫量が不安定であること、トロロアオイの価格下落など、さまざまな要因が関係しています。「トロロアオイだけじゃなく、農業離れして興味を持たれなくなっている。有機で育てる小川町は移住者も増えているけど農地が大きくないし、有機ではたくさんは採れない。若い人が興味を持ってやってくれると嬉しいね」なぜ難しい?トロロアオイの大量生産トロロアオイは一般的な野菜などと異なり、病気等に対応する登録農薬がないため、病気や害虫の被害を受けやすくなってしまうそうです。無農薬で育てる小川町では、トロロアオイが蕎麦のつなぎや漢方薬などにも使われていました。葉がまだ小さいうちは周りの草に負けてしまうこともあるそう。除草剤を使用できないため、雑草の管理にも手がかかるといいます。トロロアオイを大きな畑で育てるには水はけが良いことが求められます。以前、トロロアオイ農家の生産中止がニュースになった頃、福井県の紙漉きさんが地元で育てようと試したそうですが、湿地のためうまくいかなかったとのこと。トロロアオイの最大産地である茨城県は、水はけの良い肥沃な土壌と広大で平坦な大地が広がり、栽培に適した地域だと黒澤さんは言います。家庭で鉢やプランターで育てるには、清潔な土を用意してもらうこと、日当たりと水はけを良くする工夫をしてもらうことが大切です。そして最も重要なのは、十分な深さの鉢やプランターを用意すること。黒沢さんも「以前プランターで育てた人がいたけど、深さが足りなくて根がとぐろを巻いてしまったみたい。それでもねりは採れるけど、作業に時間がかかるらしい。しっかり深さのあるものを用意した方がいいね」と笑って教えてくれました。茨城県と比べ、小川町は農地が狭いことも病気がでやすい理由のひとつだといいます。トロロアオイは同じ畑で同じ作物を繰り返し栽培する連作に弱いため、本来は3年ほど畑を休ませたいそうですが、狭い農地では十分に休ませることができない場合もあります。これが大量生産に対応できない要因のひとつにもなっています。種まきの時季を待つトロロアオイの畑トロロアオイの種まきは6月半ばの梅雨明け頃。次の種まきを待つ畑にはもみ殻が撒かれていました。「土がふかふかになるようにもみ殻を混ぜて土づくりをしている。昨年は雨が続いたり、日照りが続いたりした極端な天候の影響で、全国の産地から求められている量の1/3ほどしか収穫できなかった」手漉き和紙づくりに欠かせない「ねり」はトロロアオイの根から抽出されます。根を大きく育てるためには、新しく出てきた芽や葉を取り除く「わき芽かき」や「葉かき」の作業が重要です。この作業は夏のいちばん暑い時期に繰り返し行われます。「昔は芽かきもあまりしなかった。今は根を太らせるためにしっかりやる。草取りや芽かきは大変だけど、困っている和紙産地の期待に応えたい」毎朝8時には畑に出ているという黒沢さん。今年のトロロアオイづくりの準備はすでに始まっています。