小話第9話は「その時、どこにいた?」をお送りします。
2011年年3月11日 埼玉県川口市 14時46分
「今日はキャバリーノさん(行きつけのカフェ&ライブスペース)でランチしよう!」
産まれて半年の息子をベビーカーに乗せて、駅前にお散歩に出かけました。
ちょうどこの頃、キャバリーノさんではランチ営業時間に、ピアノの生演奏がありました。
たまに駅前にでかけて、お店の洋風ランチとピアノの先生が奏でるクラシックピアノを聴くのが楽しみでした。いつも「いらっしゃーい」と店長が重たいベビーカーを2階のお店まで運んでくれます。ステージの上にはいつも素敵なグラウンドピアノ。
店長「今日はなににする~?」
私「うーん、いつものカレーがいいな~」とオーダーして待っていると、
クラシックピアノの生演奏が聴こえてきます。
「は~…・素敵だぁ~、綺麗な音だな~♪」と思っていると、店内が揺れています。
「ん?・・・」と思った瞬間眩暈でも起きたのかと思うぐらいに視界が揺れました。ものすごい揺れています。
もう立っていれらないほどに。お客さんたちは、みな、テーブルの下に隠れます。
店内の照明が、大きく揺れています。外を見ると、電柱も見たことないほどゆさゆさと
揺れていて、窓が割れる音や、「キャー」と叫ぶ音、なにかが倒れて壊れる音が聴こえました。
地震がおさまると、その場にいたみなの無事を確認しあいました。バスが動いているからと、急いで帰宅すると、部屋の中の家具がいくらか倒れているぐらいでしたが、電話は通じなくなり、電車やバスの公共交通機関が麻痺しました。駅前の電話ボックスは割れ、道も陥没している箇所がありました。
埼玉県川口市は計画停電を経験し、停電している間は、電気が使えないので、懐中電灯やライトを使って生活をしていました。当時アパートの2階に住んでいたのですが、ポンプを使って水をあげていたため、停電中はお風呂にためた水を使いました。ティッシュペーパーや、おむつなど、紙製品を購入がすることが困難になり、大家さんと一緒に近所のスーパーへ一緒に探しにいった日ことも覚えています。ネオンが光輝いていた都市が真っ暗になる。とても心細かった・・・。しかし、この時も、やはり回りの人の言葉に励まされました。
東日本大震災から10年目の今日、復興中の被災地ではまだ不安な日々に苦労が続いていることと思います。1日でも早く、その苦労が笑顔にとって変わりますように。
音楽も、みなさまの心に寄り添い、心ひとつ、沢山の曲が紡がれていきますように。
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【今日行ったこと】
紙チラシ配布、SNS宣伝、記事の英訳(途中まで)