こんにちは!映画魚の目製作委員会です。
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さて、本日は映画「魚の目」本作品のタイトルに込められた想いについて監督のますだからお話させていただきます。
本作品のタイトルに込められた想い
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「魚の目」という言葉について書きたいと思います。
みなさんは本作品のタイトル元となった「魚の目に水見えず 人の目に空見えず」ということわざをご存知でしょうか。
あまりに近くにあるものは当たり前すぎて目に見えない、という意味です。
たしかに、私たちは普段、空気が存在するということすら忘れて生きています。
空気が無ければ生きていけないのに、です。
目に見えないのは空気だけではありません。
希望ある夢、誰かの愛、趣味にかけた時間、そして、自分の心ですら目に見えません。
しかし、どれも私にとっては無視のできない大切なものです。
小説『星の王子さま』に有名な台詞があります。
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ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えないんだよ。
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当時小学生の私がこの本に出会ったときから、一時も忘れたことのない言葉です。
そのときから、もしかしたら世の中の出来事は目に見えるものより目に見えないものの方が多いのではないか、と考えるようになりました。
そして、目に見えないけれど両手に抱えているものがあることに気づきました。
全ての事象が目に見えたらもっと分かりやすいのに、と思いながら、それだと全くつまらない世の中になりそうだ、とも思います。
みなさんの中にも、好きな人の気持ちを知ることが、何よりもの優先事項であった経験がある人もいるでしょう。
その人の気持ちを可視化できたら、どれだけ楽で、どれほど味気のないものになるのでしょうか。
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映画『魚の目』にも目には見えない大切なものがたくさん出てきます。
人の優しさや自分の弱さ、名前のない感情たち。
ときには、質量のないはずのそれらが重くのしかかり、上手く歩けなくなることもあります。
しかし、それらの中に大切なものが紛れ込んでいるのです。
『魚の目』の登場人物たちは目には見えない空の中、大切なものを必死に泳いで探しています。
魚の目に水見えず
されど、心で見える水はあり
もし『魚の目』がみなさまの目に触れることがあれば、どうか心で見てください。
そうして、みなさんが大切なものを見つけるきっかけ作りができたら幸いです。
映画「魚の目」監督 ますだあやこ