ご挨拶
港キッズ赤坂こども歌舞伎会は、今年で活動3年目になりました。日本の伝統芸能を身近に習えるところが欲しいという保護者の願いと、伝統芸能を子供達にも楽しんで欲しいと願う講師との出会いで始まった、一般の子供のための歌舞伎会です。
3年目の今年、ようやく本格的な舞台を実現できると計画をしていたところのコロナ禍。それにも負けずに、感染対策を慎重にやり、お稽古を重ねて、ようやく本番目前に漕ぎ着けた矢先に、予約していたホールがワクチン接種会場となり、準備していたものが全て無駄になるかという危機に見舞われました。
公演を1日のばしにして会場は確保したものの、会場変更による影響は大きく、皆様のお力添えを仰ぐ次第です。どうか子供の舞台を実現できるよう、ご支援をおねがいいたします。
このプロジェクトで実現したいこと
港区赤坂を舞台にしたオリジナル演目「春霞縁結蜘蛛白糸(はるがすみえにしをむすぶくものしらいと)茜山物語」の上演で、子供の力で皆様に笑顔を届けたい。子供が演じる本格的な歌舞伎舞踊を見て頂くことで、「我が子が」「孫が」「お友達が」「友人のお子さんが」と言った身近な距離で日本の伝統芸能を楽しめる体験、土壌を地域に根付かせ、コロナに負けないパワーをお届けしたいと思っています。
プロジェクトをやろうと思った理由
2月のある日、一本の電話がありました。「大変申し訳ないのですが、4月に予約していただいた会場が、コロナのワクチン接種会場に指定されまして、使えなくなりました。」
舞台に限らず、ホールなどを使ってイベントをするには、やはり半年以上前から場所を確保し、それを前提に様々な事を決めて行きます。予算に限りのある私たちの会は、公共の施設を利用させて頂く為に、4月の公演会場を2月はじめの抽選会まで決定を待ち、運よく会場が確保できました。
よし!急いで準備をするぞ!と衣装やカツラ、舞台装置などの手配を終え、関係者皆さんの日程を調整していただいた直後、会場が使えなくなってしまいました…。
思いもかけない事態に崩れ落ちそうな気持ちを、子供達の為にもここで怯んではいられないと、予算の大幅な修正を覚悟で、なんとか「江戸東京博物館」の大ホールでの公演となりました。しかし関係者の方々にもスケジュールなどの調整をお願いすることになり、キャンセル料や運搬、保管、レンタル延長の依頼などで予定外の支出が発生してしまっています。
皆様のお力添えで、子供達に安心して舞台を踏んでもらうことができます。どうかご支援の程よろしくお願いいたします。
これまでの活動
2018年 7月港区文化芸術活動サポート事業 「親子で楽しむ日舞と歌舞伎体験教室」於:赤坂区民ホール ワークショップ2日間 参加者40名
2019年 4月 赤坂氷川神社にて、赤坂芸能祭主催 夜桜参り 児童による日舞奉納
5月 赤坂区民ホールにて 春のワークショップ実施 参加者20名
5月 2019年度港区文化芸術活動サポート助成事業を受ける
8月 親子で楽しむ日舞と歌舞伎 夏のワークショップ(2回)
於:港区立赤坂小学校、高輪区民センター 参加者合計30名
9月 親子で楽しむ日舞と歌舞伎 秋のワークショップ 於:港区立赤坂小学校 参加者15名
2020年 2月 冬の歌舞伎メイク体験 於:赤坂小学校 参加者合計 親子20名
7月 2020年度港区文化芸術活動サポート事業となる
9月 港区内にて告知活動を行い、2回のリモート説明会を行う
10月 港区内の施設にて毎週1回の稽古を開始、
ボイストレーニング 着付け教室 3月14日のレビューに向けて稽古開始
11月 一般に公募して、三味線体験、歌舞伎メイク体験を実施、 稽古
12月 歌舞伎鑑賞会、稽古、所作台体験
2021年1月 第1部通し稽古
2月 稽古、カツラ合わせ体験、床山の仕事を知ろう。
3月 各チーム成果お披露目会 於:港区伝統文化交流館(予定)
4月 自主公演 於:赤坂区民ホール、(を予定していましたが、コロナ予防接種会場となる為会場が使用できなくなり現在江戸東京博物館 大ホールにて開催調整中)
資金の使い道
本番当日の運営資金として使わせていただきます。子供の会とはいえ、衣装、カツラ、各人件費など、大人と同様の費用がかかります。本番当日にも会場で子供達を応援していただけたら嬉しいです。また、その後の子供達の活動資金として、大切に使わせていただきます。
リターンについて
会場にお越しになれる支援者の方には、ご招待を設けさせていただきます。また、当日お越しになれない方にも、子供達の活動を私たちと一緒に支援していただける感謝を込めて、当日のプログラム、DVD、フォトブックなどをご用意させていただきました。特に長唄はオリジナル楽曲なので、楽しんでいただければ幸いです。
実施スケジュール
港キッズ赤坂こども歌舞伎会、新作歌舞伎舞踊お披露目公演
『春霞縁結蜘蛛白糸 茜山物語』
2021年4月25日(日)於:江戸東京博物館 大ホール
開場 4時30分 開演 5時
『京鹿子娘二人道成寺』(ダイジェスト版)
『春霞縁結蜘蛛白糸 茜山物語』
最後に
バレエやヒップホップ、チアリーディングなどをやっているお友達は、クラスに何人もいるけれど、日本の伝統芸能のお稽古事をしているお友達は、クラスどころか学校でも数える程。今の子供たちに限らず、大人にも、日本の伝統文化、ことに伝統芸能は、日常生活とは離れた縁遠いものになってしまっています。
「このままでは子供達は日本人でありながら、日本の伝統芸能の良さを知らないで育つ。」と、危機感を持った保護者と、「このままでは、日本の伝統芸能が人々から離れてしまう」と危機感を持った講師が出会い、3年前から活動をしてきました。3年かけてようやく、ちゃんとした演目をできるまでに成長し、初めての本格的な舞台をやらせて頂くことになりました。
新しいメンバーは去年の10月からお稽古を始めました。こんな時期だからこそ頑張って欲しいと、色々な方がお力添えをしてくださり、また、保護者の献身的なサポート、何より子供達の一生懸命さに支えられて、皆で協力して本番に向かって頑張っています。
始める前は、浴衣すら着た経験のない子供がほとんどでしたが、いまでは自分で着られる事に自信を持ち、初めての日舞の所作も、だんだんと身について、「楽しい」「来年はお姫様をやりたい」などと目を輝かせてお稽古に励んでいます。
子供達の笑顔を守っていきたい、世界に誇れる日本の伝統芸能を体験し、理解を深めてもらいたい。いつか子供達が海外で活躍するあかつきには、日本人としての誇りを心の支えにできるように、この経験が役立つ事を期待して、このプロジェクトを主催しています。ご一緒に日本の伝統芸能を身近なものとして楽しんでいただけたら嬉しいです。
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