以前住んでた家ですが、こちらを無料で宿泊出来る様にしよう、というのが今回のクラウドファンディングの目的です。
目標額に達さなくてもやりますが、その場合はお風呂は町内の温泉へお連れしましょう(そっちが良いかな)と言う様な、出来る事から手を付けて行くといった段取りです。
もう40数年も前の話になりますが、私が高三の夏休み、やっていたスポーツクラブの試合はサッサと負けてしまって、友人と2人、自転車で四国一周・2週間の旅に出ました。
四国での最終目的地は、自然農の神様・福岡正信氏の農園を見せてもらう事でした。
慣れない旅も最終盤でフラフラになりながらたどり着いたのを覚えています。
お宅へ伺うとミカン山の小屋に全国から若者が集まって勉強してるから泊まって話を聞いて行くと良い。と言って頂きました。
それから案内されたのが、まさに小屋でしたね。
確か電気はなかった様に思います。ランプの灯と囲炉裏、壁には色んな植物が束にして吊り下げてありました。何ですかと尋ねるとお茶だと若い人が言うんですね。
夕食には玄米に野草を入れたお粥の様なものが出て、友人が中の具をコレ何ですか?と聞くとコンフリだよと言う答え。まさにヒェーのカルチャーショックでした。
農業の研修所的なものを想像していたのですが、全国から悩める若者達が集まる、後に良く使われるワードで言うところの「自分探しの場」といった感じのところでしたね。
想像とあまりに違っていたのと、くたびれ果てていたのもあって福岡さんの所では写真を全く撮らなかったのが今となっては残念至極です。
当時、我が家はかなり貧しかったとは言え、やはり便利や快適を疑いもなく求めてましたし、その後、世の中は更にエスカレートして暴走が止められない状況にあったのは周知の通りでしょう。
福岡氏のやり方では仕事としては、なかなか無理があると思いますが、自然とともに生きて行く思想としては今後いよいよ重要性を増して行くのではないでしょうか。
いまだ世界中に信奉者が多いのは、必要だからなんですね。
私の人生も大きく影響を受けて来たのは間違いない事で、実際お会いして僅かなりと農場の仕事も参加させて頂いたというのは財産になってます。
福岡さんには遠く及びませんが、ウチにも農場を見たいとか野菜作りで土に触りたいとか、遠くの方々から時々オファーが来る様になりました。
何のおもてなしも出来ませんが、雨露をしのぐ場所くらいを無料で提供出来たらなと、ちょうど物置にしてた古家がありますので、手を入れてみようと思い立ったところです。
歳をとって、今までの経験が少しでも世の中の役に立つならばこんな嬉しい事は無い、と言える歳にいつの間にかなっちゃいましたね。
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