【2021年・2022年に支援いただいたお客様へ】
ご無沙汰しております。
陸前高田のりんご農家 イドバダアップル 代表の吉田です。
その節は応援いただき、ありがとうございます。
おかげさまで4年目を迎え、相も変わらず
クラウドファンディングにてりんごの予約販売を行っています!
昨年の成績としては、農産物売上112%収益は213%という数字を記録しました。
これもみなさまの応援あってのことです。
本当にありがとうございます。
とは言え、昨年は非常に難しい年でした。
もうクラウドファンディングは辞めようか、とも思いました。
そんな中、今回の挑戦に至るまで、背中を押されたエピソードがあります。
9月になっても厳しい残暑が残る、りんご畑でのお話です。
既にSNSでは何度も記しているのですが、
SNSで繋がっていない、またSNSを利用していない方々向けに
そのエピソードを紹介いたします。
以下、Facebookの投稿を引用いたします。
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【救われたから“助けて”を言えた】
あれは9月下旬。まだ30℃近い暑さが
東北にも残っていた頃のおはなし。
朝、畑で作業していると
「りんご、届きました!
これから家族で食べまーす!」
というメッセージが入ったんです。
クスッと笑って、作業を再開して
1時間ほど経った頃だろうか。
またスマホが鳴ったんです。
「朝にりんごを食べた長男が、
学校に行くって言いだして…」
普通なら、
おー!行ってらっしゃい!で
終りますよね。
その長男くん、不登校だったんです。
ぼくはすぐに電話をして、
その様子を聞きました。
炎天下のりんご畑で、30分くらい。
そうなんだ、よかったね、嬉しいよ!って。
電話を切って、
ぼくは畑に腰を下ろし、
今まで経験したことの無い
安堵感に襲われました。
嬉しくて嬉しくて、
涙が止まらなかったんです。
だって怖かったから。
りんご農家になって初めて、
りんごを送るのが怖かったんです。
お盆を過ぎても続く猛暑、
りんごは日に焼けて売り物にならない。
収穫前に軟化が始まったり、
木は枯れるし、熱中症にはなるし
更に運送する常温便の
コンテナ内の温度が40℃越え。
だから、9月から10月上旬までの
りんごは全てクール便で対応しました。
お金を払って、
「せめてもの安心を買った」んです。
結果は経費を圧迫し、
その調整ができないまま
マイナスで1年を終えましたが、
信頼はなんとか繋げたかなと思ってます。
ああ、オレのりんごは
誰かの人生の一部になっているんだ。
自分で選んだ道を
間違えないようにしないとな…って。
汗も涙もりんご畑にしみ込んだ
残暑の記憶残る9月の朝のおはなしです。
話を戻して。
その電話から数日後、
改めて、学校に行った長男くんの
お母さんに連絡しました。
彼女は、2児のシングルマザーでありながら
広告デザイナーやお片付け師など、幅広く業務をこなす
宮崎の女性起業家だったんです。
「りんごのオーナー証のデザインと、
3月のクラファンの事務局をしてほしい。
君の長男くんに救われたから、
次は、ぼくを助けてほしいんです」と。
嬉しいことに、
一つ返事で承諾いただきました。
彼女からの「補佐として一人加えたい」、
というリクエストにも答えて。
というわけで、お待たせしました。
プロジェクトタイトル
「元ホテルマンがスター農家に挑戦!
アップル吉田が命を懸けてお世話する
”米崎りんご“を今年も食べてほしい!」
オーナー アップル吉田(岩手)
事務局 小川文代(宮崎)
事務局補佐 田代 茜(宮崎)
今年は、この布陣で臨みます。
その長男くんを支えるお母さんである
文代さんは、茜さんとともに先日、
とんでもなく大きな挑戦を
終えたばかり。
ぼくも宮崎まで足を運び
見届けさせていただきました。
ぼくの住んでいるまち、陸前高田には
他の地域にはない風土があります。
ぼくのりんごには、ストーリーがあります。
岩手と宮崎、真逆の気候の地方同士で
どんなイノベーションが起きるのか楽しみ。
そして、真逆の地方同士でも
やれるってことを
地方で頑張っている方々に見せたい。
スター農家に、オレはなる!
クラウドファンディングはじまってます!
応援いただけたら、とても嬉しいです。
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