2021/10/17 09:00

皆様!久しぶりに監督より活動報告が届きました!
着々と映画完成に向けて進んでいるようです♪

10月5日、調布の東京現像所でカラーグレーディングを行いました。9月中におこなった打合わせ、そしてスクリーンに投影しながらの事前的なグレーディングを経ての、本グレーディング作業です。10時から17時までみっちり画を調整しました。撮影部の宮原さん、そして現在、アニメーションの監督をしている大学時代からの先輩にも参加していただき、8つの目で追い込みました。

カラーグレーディングの実作業にあたるプロフェッショナルのことを、カラリストと言います。今回担当してくださったカラリストは、営業さんの粋な計らいで、7年前に亀戸で撮った地域活性化映画『おそろい』の時に担当してくれた方でした。この7年の間に二児の母になっておられ、7年という歳月を噛み締めました。


そんなご縁もあり、本当に高い熱量で作業にあたってくださいました。事前の素晴らしい仕事っぷりで、あれこれ懸念があった部分がほぼほぼ解消されており、あとはより次元の高い方向へと作業をシフトすることができました。


そんな中での発見。人間の目というものは面白いもので、カラリストさんはベースとなる色、特に白熱灯のテイストを、赤い方向に色味を広げる傾向があり、一方僕は、黄色方向に広げたい傾向がある、というのが作業中にわかってきたりしました。それぞれに見えている、見えやすい、もっと言うと見たい色って違うんだなと改めて思いました。


とはいえ、本作、もともとテーマカラーはオレンジであり、いわば黄色が強いか赤が強いかはオレンジ色の中での話で、本筋は両者とも外していない!というところがミソです。



時間はあっという間に17時、駆け足ながら満足がいくところまで辿り着けました。外にでるともう夕空。帰り道の天神通りには赤提灯。宣言も解除され、ビールを飲める! 状況でしたが、それは初号試写の後に回すべく、ぐっと我慢。調布をあとにしました。

残るは、劇判の収録と仕上げ、そして、音のしごとであるMAです。一歩ずつ着実に進んで参りますので、見守っていただけますと幸いです。

監督 一ノ瀬晶