平林には、娘の小学校入学とともに移住してきました。旧増穂西小学校はとても温かい小規模校でした。学校は一年後に閉校となり、娘は増穂西小学校の最後の入学生となりましたが、教育環境・自然環境はわたしの願っていたとおりのものでした。わたしは、移住して間も無く、この小学校の「存続活動」に関わることとなりました。
時は経て、我が家の目の前にソーラーパネルができることを知ってはいたけれど、半ば諦めていました。地主さんが土地を売ってしまったこと、近隣住民の同意を得ていること。そして、もう地域で目立つことはしたくないこと。「いざとなれば、引っ越せばいい。」そう考えていました。
しかし、お隣のヤマナシベジカーリー 店主の朝子氏がわたしに言いました。
「計画を止めてもらうために、水を売ったらどうですか?と提案しようと思うんです。」
「土地を掘って水を採掘して、ミネラルウォーターを売るってこと?具体的に提案できるの?」
「いえ...。でも、平林の水おいしいし。」
ソーラーパネルを建てたい業者に、そんな提案じゃ止まるわけがなーーーい!!でも、朝子氏の止めたい気持ちはわたしに伝わってきました。
「うーん。じゃ、どうしようか一緒に考えよう。」
ソーラーパネル計画阻止運動は、朝子氏のこんな一言からはじまりました。
つづく