▼ヨーロッパで日本の伝統芸(落語・篠笛)を広めたい
今から5年前、2012年にアメリカのサンディエゴで
現地日本人相手に初の海外公演を行いました。
サンディエゴで海外公演。この時は、現地の日本人の方がお客様でした。
その時に知り合った方とのご縁でこの10月に、
アゼルバイジャンで落語をやります。
アゼルバイジャンってどこだっけ?
と思われる方も多いでしょう。
私もお話しをいただいたときは「どこですか?」と聞いたほどです。
詳しく調べるとアゼルバイジャンは、
トルコの東側、ジョージア(旧名グルジア)の下に位置します。
アゼルバイジャンの国旗と位置関係
トルコ以上の親日国であり、
アゼルバイジャンでは日本語を学ぶ学生がかなりいます。
その親日国のアゼルバイジャンで10/27(金)、10/28(土)に
「和食地酒EXPO2017」
が開催されます。
エキスポのロゴです
3年前に初開催されたときの来場者は3000人を越え、日本酒、ドレッシング、
お菓子、こんにゃくスポンジ、日本米などが即日完売。日本食をはじめ、
日本商品に対する関心の高さ、ニーズの高さに多くの方が驚きました。
現地のカメラやマスコミも注目している一大イベントになっていることもあり、
今回のエキスポでは来場者数1万人を見込んでいます。
会場となるカンファレンスホール。大勢の方が見に来られます
そのエキスポ会場で
「そばやうどん、饅頭など、日本食を食べる仕草を伝えられたら」
との主催者の意向があり、そこで私に白羽の矢が立ちました。
▼社会人落語家の八軒家けん市です
2010年、40歳で大阪・天満天神繁昌亭主催の「落語家入門講座」に入門し、
六代桂文枝師匠から「八軒家けん市」の芸名を授かりました。
それ以降、社会人落語家として年間30~40回の落語会に出演しています。
公演の半数はデイサービスや特別養護老人ホームなど、
予算の都合でプロの噺家を呼ぶことができない施設での落語会です。
社会人落語家としてボランティア活動の一貫で、日本全国からのオファーを受けています。
これが私の活動経歴です。
兵庫県は三木市での落語会の様子。250名の大入り満員状態。
アマチュアの落語でも楽しみにしている方はたくさんいらっしゃるのが現状です。
▼阪神淡路大震災で被災。芽生えた「決意」
今から22年前の阪神淡路大震災で私は被災しました。
当時、私は尼崎市内に母親と住んでいました。
尼崎市内の被害は神戸と比べると、甚大なものではありませんでしたが、
私が当時住んでいたマンションは尼崎市内では数少ない全壊認定された物件。
震災発生の日から小学校での体育館暮らしを余儀なくされました。
半年間の小学校暮らし、二年半の仮設住宅生活、6年間の復興住宅住まい。
その経験を元に、私は大学院時代に
「兵庫県南部地震における避難所の研究と被災者の実態」
という修士論文を発表。
担当教授のご尽力のお陰で建築工学の書籍にもその論文の一部が引用されました。
避難所と仮設住宅の様子。
避難所では「二人用」と書かれたスペースに母親と二人で寝起きしていました。
震災生活が続くある日、名古屋の友人から
「震災ボランティアに行きたい」
との打診を受けました。
そこで私は被災地へのガイド役を買って出て、ピエロや人形劇、
パントマイムの仲間を引き連れて、幼稚園や小学校、
地域の体育館など二日間で5箇所を回ったのです。
しかし私の心中は穏やかではありませんでした。
「帰れといわれるかもしれない」
悲しみと不安に沈む被災者に私たちの娯楽が受け入れてもらえるだろうか・・・・
ところが避難所に着いて目に入ったのは、
ピエロに喜んで駆け寄ってくる子どもたちの姿でした。
震災の傷跡で笑えなくなった子供たちも、
この時ばかりは溢れんばかりの笑顔だったのです。
ガイド役の私は人前には出ずに黒子に徹しました。
その理由は当時、私には人を喜ばせるスキルを持ち合わせていなかったからです。
避難所で笑えなかった人たちが笑っている。
その様子を見て私の心にある決意が芽生えたのです。
「いつの日か、人様に喜んでもらえるようになりたい」
1995年の阪神淡路大震災をきっかけに「震災ボランティア」と言う言葉が生まれました。
それから15年後の2010年に「繁昌亭落語家入門講座」に入門し、現在に至ります。
落語はボランティア活動の一環ですが、笑ってもらえたときは格別の喜びです。
阪神淡路大震災でのボランティア体験が人生を大きく変えました
▼やるからには本気で笑わせたい!!
アゼルバイジャンでの当初の予定では、私が高座(ステージ)で話した言葉を、
アゼルバイジャン語の通訳者が即興で訳して伝えるというものでした。
しかしそれでは落語の持つ「間」や「テンポ」など活かすことができません。
初めて生の落語を見たアゼルバイジャンの人に
「ふ~ん、落語ってこんな感じなんだ」
「とりあえず、見れて良かったねぇ」
なんて生ぬるい感想じゃなくて、どうせやるからには、
「いや~、腹抱えて笑ったよ!!」
「うどんを食べてるのがホンマに美味しそうやった!!」
「いつか日本でうどん・そばをジュルジュル音をたてて食べてみたいです!!」
と本気で笑ってほしいし、本気で日本文化を知ってもらいたいじゃないですか!!
アゼルバイジャンの人にお腹の底から大いに笑い喜んでもらう。
これこそが、このプロジェクトの使命です。
▼目指せ!史上初の「アゼルバイジャン語で落語をしたアマチュア落語家」
本気で日本文化のことを知ってもらいたい!!
それなら本気で伝えるしかない!!
だったら現地の言葉で落語をやるしかない!!
そんな想いから私はネットで検索をして、
北海道と横浜に住まれているアゼルバイジャン人の
アリベイ・マムマドフさんという方とめぐり逢いました。
アゼルバイジャン人のアリベイさん。
北海道大学では、日本語で修士・博士論文を書き上げるほどの日本語達者。
TEDxHokkaidoUなどでも講演されています。
アリベイさんには古典落語の定番である
「時うどん」をアゼルバイジャン語に訳してもらい、
現在、ヒーヒー言いながらもスカイプで稽古をつけてもらっている最中です。
▼日本の伝統楽器「篠笛」で両国を紡ぐ音色を奏でる
そして、今回は落語に加えて、日本の伝統楽器である篠笛も披露いたします。
当日の曲目は日本の童謡である「さくら」「夕焼け小焼け」などに加えて、
アゼルバイジャンの国歌も演奏する予定です。
もちろん、アゼルバイジャンの国歌はこれまでに一度も吹いたことがないため、
目下、稽古を積み重ねています。
会場に足を運んでくださった方に喜んでもらえるのなら、
精進の手間は惜しみません。
▼エキスポだけでなく、大学での公演も
アゼルバイジャンの大学では日本語学科があり、そこで日本語を学ぶ生徒がかなりいます。
今回は大学などにも連絡を取り、
エキスポとは別に落語を披露する場所を提供していただく予定です。
バクー国立大学。東洋学部校舎の6,7階に日本語学科教室が2部屋あります。
日本語教室の風景。教室内には学生たちが折った折り紙でいっぱい。
アゼルバイジャンには日本人が30人ぐらいしかいないため、日本人が来てくれたら大歓迎だそうです。
▼資金の使い道
・アゼルバイジャンまでの往復の渡航費
・現地の宿泊費
▼リターンについて
落語会当日に配布予定のパンフレットに、今回のクラウドファンディングへご支援いただいた全員のお名前(またはペンネーム)をスポンサーの一員として掲載します(予定)
【3,500円】
●アゼルバイジャンからお送りするポストカード
【5,000円】
●アゼルバイジャンからお送りするポストカード
●アゼルバイジャンのお土産
【10,000円】
●アゼルバイジャンからお送りするポストカード
●アゼルバイジャンのお土産
●現地での高座の録画データ・音源データの送付
●八軒家けん市制作DVD「魔法の話し方講座」をプレゼント(ダウンロード版)
【15,000円】
●アゼルバイジャンからお送りするポストカード
●アゼルバイジャンのお土産
●現地での高座の録画データ・音源データの送付
●八軒家けん市制作DVD「魔法の話し方講座」「魔法のプロフィール講座」の2本セットをプレゼント(ダウンロード版)
【20,000円】
●アゼルバイジャンからお送りするポストカード
●アゼルバイジャンのお土産
●現地での高座の録画データ・音源データの送付
●八軒家けん市制作DVD「話し方・プレゼン30連発講座」「魔法の話し方講座」「魔法のプロフィール講座」の3本セットをプレゼント(ダウンロード版)
【50,000円】
●アゼルバイジャンからお送りするポストカード
●アゼルバイジャンのお土産
●現地での高座の録画データ・音源データの送付
●八軒家けん市制作DVD「話し方・プレゼン30連発講座」「魔法の話し方講座」「魔法のプロフィール講座」の3本セットをプレゼント(ダウンロード版)
●あなたのもとに落語をお届け(法人・個人で開催する講演・講座・パーティなどで高座を行います)
▼最後に・・・
「いつか日本でうどん・そばをジュルジュル音をたてて食べてみたいです!!」
日本の伝統芸を、ライブで、そして現地の言葉で伝える。
そしてこの日の落語と篠笛を聞いてくれたアゼルバイジャンの人が、
「いつか本場のうどん・そばを食べてみたい!!」
「いつの日か、日本で落語を見てみたい!!」
と共感してくれて、日本のことを大好きになってくれる。
そんな人を一人でも増やしたい。
この想いの実現に、あなた様のお力を貸していただけませんか。
最新の活動報告
もっと見る皆さま、たくさんのご支援、ありがとうございます!
2017/09/05 21:21皆さま、たくさんのご支援、ありがとうございます! 八軒家けん市です。 皆さまのご支援のお陰で、初日に目標額を達成することができました。今現在も、少しずつ支援を頂戴しております。 開始直前は、 「なんとか目標額の半分くらい集まれば・・・」 と思っておりましたが、フタを開けてみると200%近い金額にまでなりました。 ここまでご支援していただけるなんて、夢ですら描けませんでした。本当に、本当にありがとうございます。 今回、アゼルバイジャンの会場は、国際会議などで使われるカンファレンスホールになります。 そのため、日本で落語をするときに、当然のように備え付けられている道具や備品はすべて日本からの持ち込み、あるいは空輸で送ることになります。 高座用の座布団、会場でエキスポ来場者に配布するチラシ3000枚、観客に配る落語の説明が書かれたリーフレット300枚、演芸用のマイク、チラシ・リーフレットの翻訳費用・・・ などなど、残り2週間ちょっとになりますが、引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。 日本の伝統芸を世界へ!! 八軒家けん市こと 松本賢一 拝 もっと見る
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