2021/05/23 20:31


『みんなで子育てWAIWAIひろば』のNPO法人WAIWAIメンバーは、

設立当初は上は60代から下は20代までの幅広い年代の人が集まっていました。


前の代表理事のTさんは、長年保育に関わっていた方で、川口が地元で、ずっとこの街と人を見守って来ました。


『WAIWAIひろば』のある『ふじのいち商店街』は、昔からのお馴染みさん(お年寄り)が良く通ります。


小さい子どもの服をフリマでだしておくと、孫が遊びに来た時用にと、買って行かれる方も少なくないです。


あるお婆さんが立ち寄られた時に、たまたま同じ年頃のTさんが、ひろばのスタッフで入っていました。

最初は世間話から始まりましたが、息子さんにもお嫁さんにも言えない悩みを、Tさんに何とは無しに話し出され、やがて涙をこぼされました。


ただ、これだけの話なのですが。。。


家の誰にも言えない悩みを、今日初めて会った人に話す事。

フリマを覗いたその流れで、つい口をついて出てきた言葉。


黙って聞いていたTさんも、このお婆さんの事は知りません。

もうこの時のここだけで、それで終わる話です。

でも、だれかに話す事で救われる気持ちもあります。


本音を言ってしまうと、関係性が壊れるのではないか

そんな心配から、近しい人には言えない気持ちもあります。


若いスタッフだけでは、寄り添いきれないこの場面でも、

同じ年代だからこそ、わかってくれると安心されていたのかもしれません。


縦の関係でもない(親子や先生と生徒など)

横の関係でもない(兄弟や友達など)


気持ちを赤裸々に語ったとしても、関係の無い知らない人、

こんな『ななめの関係』が、

実は今こそ必要なのかもしれません。


昔は知らない人にでも、

草野球を眺めながらとか、

お庭のお花を褒めながら話しかけたりとか、

ゆるい人間関係が結べたように思いますが、

今は難しいですね。


商店街の中の子育てひろばでは、

知らない間柄でも道ゆく人に挨拶をしたり、

子どもをダシに話しかけたりが、

しやすいんです。


子どもが真ん中にいると、

緊張しなくて良いですね。


みんなで子育てWAIWAIひろばは、『地域の縁側』を目指しています。


『地域の縁側』では、ゆっくり座って話して行っても良いし、立ったまま、ぼんやり通りを眺めるのも良い。

その人のペースで、その人がどう関わりたいかを決める場所。


いつも自分がカテゴライズされ過ぎている現代は、

自分はどこに当てはまるのか?

ここに居て良いのか?

正解ばかり追い求めてしまいますが、

ぼーっと肩の力を抜いて、

心地よさを静かに感じていたりする時間を、

価値ある事と自分に許しても良いのです。


子育てが、その子の土台を形作る時期であるように、

「待つ」時間の大切さ

今、目の前だけを判断せず、

例え大人にたいしても、

その人の根っこを信じて待ってあげる場所でありたいと、

「WAIWAIひろば」では、いつも思っています。


その為の場所作りとして、

クラウドファンディングに挑戦しています。


金額にかかわらず、沢山の方に興味を持って頂き、

参加して頂きたいと思っています。

どうか、お力をお貸し下さい。

6/20が締め切りとなります。

宜しくお願い申し上げます。