音質…信号処理も大切ですが、スピーカーの選択とそれを取り付ける筐体の設計は音質に大きな影響を及ぼします。パーティションに取り付ける以上、いくら音質が良くても大きくて重量のあるスピーカーを用いることはできません。また、スピーカが良くても筐体設計をしくじると良い音は鳴りません。たくさんの種類の小型スピーカーを、3Dプリンタで印刷した様々な筐体に取り付けて実験を繰り返しました。この写真にあるのは、そのほんの一部です。3Dプリントといっても、印刷速度はとても遅いし、歩留まりは悪いし、外注するといいお値段となるため、ほいほいと印刷できるものでもありません。幸いなことに、いろいろな方のご支援ご指導ををいただきながら、何とかここまでたどり着きました。ご協力いただいた方々には感謝の言葉しかありません。
聞こえサポート kicoeri 開発風景(2)
2021/06/20 22:58
聞こえサポート kicoeri 開発風景(1)
2021/06/11 17:30
kicoeri開発にあたり、自宅で写真のような環境で実験を何度も何度も繰り返して、音を測定・確認しました。マスクを着けている黒い人形は ダミーヘッド(HATS: Head and Torso Simulator)と呼ばれる装置です。音響専門装置なのでとても値段が高い代物です。自宅リビングで使用してうっかり壊してしまわないか神経をすり減らしました。家族からは「ハットさん」「黒い人」と呼ばれ、滞在中は超VIP待遇を受けていました。手前の「白い人」は百均で購入したマネキンヘッドです。耳にバイノーラルマイクをつけています。ハットさんの1,000分の1もしない値段でしたが、お値段以上の大活躍をしてくれました。このお二人は、一か月以上我が家のリビングに滞在していましたが、クラウドファンディング公開後、無事、本来の場所にお戻りになられました。いなくなると寂しいものです。