▲2014年11月16日のまきどき村の朝ごはん
にいがたイナカレッジのコーディネーターとして、地域のソトとナカの橋渡し役をしている井上有紀さんから応援メッセージをいただきました!
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「明日の朝は5時半起きね」
とあるきっかけから新潟に遊びに来た私が、内野町にある本屋でこんな声をかけられて、次の日の朝本当に5時半起きで初めて佐藤家を訪れてから、もう6年が経ちました。
大きな茅葺の屋根に少し寒い中みんなで囲んだいろり、慣れた手つきで米を炊く人、煙の間から差す朝日とかまど…「博物館」などのかしこまった場でしか見たことのなかったものが、誰かの日常に溶け込んで、みんなが自然に同じ場所や道具を共有していることに驚いた覚えがあります。
それから6年の間、大して作業の手助けはできませんでしたが、ときどき顔を出したり宿泊場所として利用したりしては、佐藤家と唐澤さんたちのやさしさと懐の広さ、なんともいえない居心地良い雰囲気に癒されていました。
地域のソトとナカの橋渡しのような仕事をしていると、佐藤家のように空間として、コミュニティとして、昔ながらの知恵が引き継がれていながらかつ外にも開かれている場所が、新潟といえどもなかなかないと気づきます。
私たちがふらっと来ては癒されていた「なんともいえない居心地の良い雰囲気」をつくっている唯一無二の景色や空間は、必ず陰で誰かが支えているからあるということ、そろそろ私たちは実感しながら生きていかなければいけないのかもしれません。
だからといって、みんなが移住するとかみんなが全部の作業に参加するとかということをきっと求めているのではないから、クラウドファンディングもひとつの「新しい参加の仕方」だと考えたら、これから佐藤家が続いていくのを見ていく楽しみが大きくなる気がしています。
私にとっては、たくさんの思い出の場所であり、これからもまた思い出をつくりたい場所。そして、昔の私と同じように地域に興味がある若い人を連れて行きたい場所でもあります。クラウドファンディングの成功を祈っています!!
1993年東京生まれ。2015年に大学を休学し、内野町で「つながる米屋コメタク」として活動。大学卒業後、にいがたイナカレッジのコーディネーターとして働いて4年。地域の生活文化に触れることや本を読むことが好き。
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