『フリークスの雨傘』には、愚直で不器用な主人公・桜子を振り回すエキセントリックな同僚女性役で、宮崎絵里というキャラクターが登場します。
ちょうど、浜崎あゆみのドラマ『M』で怪演していた田中みな実のようなイメージの人物です。
この絵里役を誰に演じてもらうかに当たって、複数の候補がいました。
そんな中、監督協会の先輩・髙原秀和監督の『いつか…』という映画に出演していた並木塔子さんに目を付けました。
その映画では並木さんは脇役でしたが、とてもAVをやっているとは思えない上品なたたずまいで、ベッドシーンもさわやかでスタイリッシュに見えました。
「こんな清楚なイメージの人がワガママな絵里を演じたら面白いだろうな」と思い、オファーすることにしました。
そうしたら、『フリークスの雨傘』のシナリオライターである鈴木愛さんが脚本を書いた『恋の豚』に並木さんが出ていたり、先にオファーした範田紗々さんとマネージャーが同じ人だったりして、不思議なご縁を感じた次第です。
並木さんは今はセクシー女優を卒業して、今後は一般女優や歌手として活動していかれるとのこと。
今回の『フリークスの雨傘』の絵里役で、日本映画界にぐいぐいアピールしてほしいと思っています。
SHOTGUN FILM
山本俊輔