2021/11/18 09:13

白雪牧場クラウドファンディングへの応援ありがとうございます。

プロジェクトオーナーの坂口です。


しばらくご無沙汰しておりましたが、立山では連日の晴天が続き、山では木々が紅葉して色とりどりの景色が広がっています。


秋の風景

さて、前回のピザ石窯づくりの報告をしてから随分と時間が空いてしまいました。この夏から秋にかけて、①牧場水回り建設、②農作業(稲刈とぶどう収穫)、③立山農芸祭(11月3日)準備開催と、三つの仕事を行ったり来たりしながら過ごしておりました。この11月3日に立山農芸祭を無事開催して、怒濤の如く続いたもろもろの仕事もひと段落。しばらく間が空きましたが、その間の牧場プロジェクトの活動報告をゆるりと再開したいと思います。


前回の報告で、ピザ小屋・石窯づくりの様子をお伝えしましたが、今回からは牧場整備で最も大きな部分を占める水回り工事(アウトドアキッチンとトイレ)の様子を紹介します。


おさらいとなりますが、6月に建設予定地にあった廃屋を解体して、7月に敷地に砕石を敷いて造成。8月頭から、今回報告するキッチンとトイレの二つの小屋づくりをはじめました。

もともとあった廃屋(6月)


解体後に整地(7月)ところで建屋を作る上でポイントとしたことは、限られた予算の中で実行するため、費用と時間をかけないセルフビルドでできること。工法として採用したのは、技術を持たない素人でも簡単に組み立てられる単管パイプです。

まずは、キッチン小屋。床面積を6メートル四方の大きさで設計。単管パイプは組立簡単とはいえ、小屋は6メートルのパイプを使う大きなもの。人力でやるのは少々難しい作業でしたが、お世話になっている土建屋の野村さんにお願いして、ユニック車でパイプをつってもらい作業を進めました。大枠ができると、同じ移住者の友人・村田さんに助っ人してもらいながら、パイプを次々に足して行き、小屋の構造を少しずつ補強していきました。

ユニック車でパイプをつり上げ

土建屋の野村さんと

キッチン小屋の骨組みが一段落すると、今度はトイレ小屋の組立。素人二人での作業も、キッチン小屋で組立作業にも慣れて、あっという間に骨組み完了。その勢いで、一気に屋根トタンも貼って屋根を完成させました。

素人二人で協力しながら作業

トタンを張って屋根完成

なお、小屋の組立作業は村田さんと小生のほぼ二人で行いましたが、土建屋の野村さん、同じ集落の土木のプロ・長嶋さんなどベテラン職人さんたちがたまに覗きに来ては、「ここは補強でパイプが必要」「水平を出すには」と様々なアドバイス。熟練の職人さん二人には、単管パイプの小屋づくりを通して、土木現場で使う様々な基本を教えてもらいました。素人二人を「にわか職人」に仕立ててもらったことはとてもありがたかったです。

灼熱の中、8月最初にはじめたトイレとキッチンの小屋組立も8月末に完成。次回は土中配管とコンクリート打設作業の様子をお伝えします。