たくさんの皆さんに、この活動を応援いただき本当に嬉しく思っています。今日は、現地ラオス事務所に併設している図書室の様子を紹介します。事務所併設図書室の日常風景今はコロナウイルスのため、事務所付近はロックダウンとなっていることから、図書室も閉じていますが、通常だと、近所の中学生たちがよく利用しに来ています。ラオスの学校は昼休みが2時間ほどあり(昼ご飯を食べに家に帰ることもあります)、その時間を利用して、図書室にやってくる子も多いのです。常連の中学2年生の女子6人。いつもケラケラと笑い声が絶えず、賑やかにしているのですが、ある日、静かにスタッフのチャンシーの周りに集まっていました。1人が小さな声で尋ねます「チャンシーお姉さん、どうしたら赤ちゃんが出来るの?」チャンシーは優しく問いかけます「あなたはどう思っているの?」女の子「よくわからないけど、男の人の横に寝ていると妊娠するんじゃない?」そこで、チャンシーは、本棚からいくつかの本を取ってきました。そして、女性や男性の身体の仕組を描いている大きな本を開いて、説明をはじめました。女の子たちはいつになく真剣に話を聞いていました。そして、質問が出てくると、チャンシーがひとつひとつ丁寧に答えていました。学校ではこういうことを学ぶ機会はないのか尋ねてみると、「やるけど、ほんの少しだけ。男女一緒の教室で、先生が話し出すと、みんながきゃあきゃあ騒ぎ出すから、先生も直ぐに話をやめちゃうの。親にはやっぱり恥ずかしくて聞きにくい。だからここで聞いたの」詳しい人体図の他にも、ラオス語で描かれた避妊に関する小冊子など、図書室にあるいくつかの本をチャンシーが教えてあげると、早速女の子たちは借りて帰りました。図書室では子どもたちのリクエストで、折紙や工作をする日もあります図書室が子どもたちの「知りたい」を支える場となることを願い、私たちは活動をしています。その為には、図書室に多くの蔵書と運営する人が欠かせません。今回、図書室開設の目標額は達成しましたが、ここからの支援金は図書をより増やすことに繫がります。1冊でも多くの本を届けられるように、ラオスの子どもたちの「知りたい」を一緒に支えていただけると幸いです。