プロジェクトにご支援いただいた皆様大変長らくお待たせしましたが、ご支援による学校図書室がようやく開設出来ることとなりましたので、ご報告致します。過日ご連絡しましたように、ラオスでは、新型コロナウイルスの影響により、全国的に移動制限の措置がとられ、学校では(一部ではオンライン授業を実施していましたが)、殆どの学校が9月から12月まで閉校となっていました。その後、徐々に制限が解除され、学校は1月から地域毎に様子をみながら再開されはじめました。そこで、ヴィエンチャン事務所の所長が対象地のカムワン県に赴き、学校現場の視察と教育局とスケジュールの打合せをしました。教育局での打合せの様子(左手前:現地事務所所長スラピー)打合せの結果、以下の日程で図書室を開設することが決まりました。・カムワン県ブアラパー郡 ブアラパー小学校:2月16-17日・カムワン県ニョムマラート郡 カムへー小学校:2月18-19日(なお、前回のご連絡で、学校名の表記を間違えていました。大変失礼しました)各学校の様子を少しご紹介します。■カムへー小学校:児童数140人(女子60人男子80人)キエンカム校長学校での先生方との打合せの様子図書室開設予定の建物■ブアラパー小学校:児童数201人(女子97人男子104人)チャンタノーム校長図書室を開設する教室内部のようす室内には教科書や教材などが机の上に重ねて置かれていました。図書室がオープンしたら、本棚に整理して入れて使えるように先生とスタッフが打ち合わせています。どちらの学校も、訪問時はまだ子どもたちが登校していませんでしたが、今は子どもたちが通い始めているそうです。図書室が無事に開設できましたら、その様子を皆様にご報告致します。引き続き、どうぞよろしくお願い致します。
5月30日をもって、私たち特定非営利活動法人ラオスのこどものクラウドファンディング「ラオスの学校に図書室を!」が終了しましたので、ご報告いたします。今回、目標金額の60万円を大きく上回る、合計804,000円ものご寄付をいただきました。ご寄付をいただいた方の人数は53人にもおよび、日本各地のたくさんの方から応援いただいたこと、心から感謝しております。おかげさまで、計画していた2つの学校に図書室を開設出来ることになり、加えてそれぞれの図書室により多くの図書を寄贈できることとなりました。9月の新学期に向けて図書の準備をすすめ、現地と調整しつつ年内の開設をめざします。進捗は、随時ご報告してまいりますので、引き続き、活動を見守っていただけると幸いです。これまで活動報告でご紹介したように、図書室での本との出会いが、文字に出会ったり、将来の夢を持ったり、学ぶ場を得たりと、子どもたちの未来を少しずつひらいています。時間のかかる活動ですが、子どもの「生きる力を伸ばす」ために、引き続き全力で取り組んでいきたいと思います。この度、ご支援をいただいた皆さまには、重ねてお礼を申しあげます。本当にありがとうございました。特定非営利活動法人ラオスのこども代表 チャンタソン インタヴォン
たくさんの皆さんに、この活動を応援いただき本当に嬉しく思っています。今日は、現地ラオス事務所に併設している図書室の様子を紹介します。事務所併設図書室の日常風景今はコロナウイルスのため、事務所付近はロックダウンとなっていることから、図書室も閉じていますが、通常だと、近所の中学生たちがよく利用しに来ています。ラオスの学校は昼休みが2時間ほどあり(昼ご飯を食べに家に帰ることもあります)、その時間を利用して、図書室にやってくる子も多いのです。常連の中学2年生の女子6人。いつもケラケラと笑い声が絶えず、賑やかにしているのですが、ある日、静かにスタッフのチャンシーの周りに集まっていました。1人が小さな声で尋ねます「チャンシーお姉さん、どうしたら赤ちゃんが出来るの?」チャンシーは優しく問いかけます「あなたはどう思っているの?」女の子「よくわからないけど、男の人の横に寝ていると妊娠するんじゃない?」そこで、チャンシーは、本棚からいくつかの本を取ってきました。そして、女性や男性の身体の仕組を描いている大きな本を開いて、説明をはじめました。女の子たちはいつになく真剣に話を聞いていました。そして、質問が出てくると、チャンシーがひとつひとつ丁寧に答えていました。学校ではこういうことを学ぶ機会はないのか尋ねてみると、「やるけど、ほんの少しだけ。男女一緒の教室で、先生が話し出すと、みんながきゃあきゃあ騒ぎ出すから、先生も直ぐに話をやめちゃうの。親にはやっぱり恥ずかしくて聞きにくい。だからここで聞いたの」詳しい人体図の他にも、ラオス語で描かれた避妊に関する小冊子など、図書室にあるいくつかの本をチャンシーが教えてあげると、早速女の子たちは借りて帰りました。図書室では子どもたちのリクエストで、折紙や工作をする日もあります図書室が子どもたちの「知りたい」を支える場となることを願い、私たちは活動をしています。その為には、図書室に多くの蔵書と運営する人が欠かせません。今回、図書室開設の目標額は達成しましたが、ここからの支援金は図書をより増やすことに繫がります。1冊でも多くの本を届けられるように、ラオスの子どもたちの「知りたい」を一緒に支えていただけると幸いです。