2021/08/11 07:00

おはようございます。お元気にお過ごしでしょうか。

お陰様で終了を前に目標額を達成することが出来ました。レコーディングに向けて調整が続いておりまして、御礼申し上げるのが遅くなりまして、失礼お許しくださいませ。

昨日9日 【紅葉賀】レコーディングがひとまず無事終了しました。

まずはスタジオで数時間打ち合わせとリハーサルの後、レコーディングルームに入りました。
音楽と語りを別チャンネルで収録するためブースを分けての録音です。

実際の雅楽演奏を聞きながら同時に語るのと、音無しで語るのとはきっと違うと思って、雅楽の有る無しで2テイク録音しようと思ったのですが、せっかくの音楽の力を戴こうと、流れを大事にして演奏と一緒に一気に録音しました。入るタイミング、間との兼ね合いなど、ライブ感のスリルも味わいつつ、物語りって山間の川歩きのようだと思いながら語り進めました。
マイクとの距離や、ヘッドフォンから聞こえる雅楽、いつもと違う注意を払いながら同時に集中していく感覚が、本流に支流がいくつも交わってくる大きな流れにもにて、やっぱりここにも自然の摂理があるんだなあと、響きあう嬉しさを感じました。
荒編集のために録音したのを聞く時間は、焼きたてのパンになったような気分でした。
生の雅楽の演奏が入ると、ちょっとゾクッとして、やはり生の、雅楽の力って凄いものだ・・・!と思いました。


2〜3日は聞くのを我慢して、ほとぼりが冷めて(どこまで客観的になれるかと思いますが)聞いてみて、修正するところをチェック、再来週にもう一度スタジオに入って完成させます。
ジャケットやライナーノーツの作成も同時進行しています。


雅楽ユニット天地空の雑喉泰行さんとの出会いから、昨年の秋、初めて共演し、そして今春の二度目の共演予定がコロナによって中止延期の憂き目を見ながら何度かのリハーサルをかさね、能楽堂公演の企画とクラウドファンディングを立ち上げ、こうして録音の日を迎えられたこと自体にも感動があったのでした。


行動してみないとわからない明日への課題。それを感じる幸せをかみしめた1日でした。

現在のベストを尽くして完成させ、味わって頂ける作品を作りたいと思います。

クラウドファンディング終了まであと少し。引き続きよろしくお願い申し上げます。


感謝をこめて   山下智子