こんにちは!
現在着物シャツプロジェクトはサンプル第一弾を作成中です。
先日、サンプルの生地選びのためにいつもお世話になっている東京田端の生地屋さんに行ってきました。
このプロジェクトをするきっかけになった生地屋さん『福助堂』さんです。
福助堂さんで取り扱っている着物や生地は、ほぼ全てがリサイクル。一般の方々や業者から使わなくなったものを買い取って、解いた状態やそのまま再利用できる状態で売っています。
たくさんの着物に触れて、改めて着物にはたくさんのロマンが詰まっているなと感じました。
この世に存在するほとんどの着物が、『反物(たんもの)』という着物を仕立てるための布でできています。
反物の幅は38cm~42cmで長さが12.5m程度。着物ってこんなに細長い布だけでできているなんて、みなさん知っていましたか?
そしてほとんどの着物が、この反物を”手縫い”して作られているんです。
これが反物の写真です。着物を解いて筒状に巻いてある状態で売ってあります。
そして、福助堂さんには、このように買い取ったまま(解く前)の状態の着物もたくさん売っていて、自分の用途にあったものを選ぶことができます。
この写真たちは店内のほんの一部で、お店一帯に生地が広がっていて着物好きにはたまらない空間です!
着物の生地の定番、正絹(しょうけん)といわれる絹の生地は、さまざまな和服に幅広く使われていて、以下のような特徴があります。
・しなやかな質感で肌触りがいい
・保湿性や通気性が良いため夏は涼しく冬は暖かい
ただ、同じ絹織物といっても織り方によって触り心地や見た目の光沢感なども異なるので、シャツに合う織り方やデザインを見極める必要があります。
今回のプロジェクトでは『着物のリユース』というポイントにフォーカスしているため、反物ではなく着物のままの状態の生地を買い取りました。
解いて反物に戻す⇨水通し⇨アイロン⇨工場へ縫製依頼
これを一着ずつ手作業で行い、工場での裁断も機械裁断ではなく手裁断、着物一着の生地を余すことなくほぼ全部使って一枚のシャツを作っていきます。
本生産の生地の買い付けも、その時そこにある着物の山からデザイナーの目利きで仕入れ、WATICらしいデザインを取り揃えていきますのでぜひ楽しみにしていてください。
この福助堂さんはとてもアットホームなお店で、行くたびにスタッフの方がとても優しく接客してくださいます。
今回はベテランスタッフの方が接客してくださいましたが、
『この場所がゴミの山か宝の山かはその人次第。それでも加藤さんのような人を経由して少しでも多くの人に日本の着物が届いてくれたら嬉しい。』とおっしゃっていて、
改めてこのプロジェクトを成功させようと思いました!!
本当に素敵なお店なので興味のある方はぜひ行ってみてください♩