こんにちは。
気付けばもう11月も終盤、冬はもうそこまで来ています。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
ご支援頂きましたリターン品の発送が全て完了した事をご報告します(郵便局土日休みにより、週明け配達の方もいらっしゃるかもしれません)。
皆様のお手元に届けるのが、大変遅くなってしまった事をお詫び申し上げます。
そのかわり、一つ一つのリターン品を心を込めて制作し、完成出来た事を非常に嬉しく思います。
先週木曜日、モンクの最後の抗がん剤治療がありました。
血液検査は数値に異常なし、エコー検査でも、目に見える腫瘍の影はありませんでした。
4月末でのレントゲン写真では、腸全体を覆う程の腫瘍で、腸の形さえ見えない状態だった事が嘘の様です。
合計で25回の抗がん剤投与。その間、体調は日々変化し、一進一退の状況が続き、6月19日に腸の患部の切除、バイパス手術を行いました。この手術が契機でした。ここからモンクは日々元気を取り戻し、今に至っております。
手術前後には6.6kgあった体重は最大で3.6kgまで落ちました。あの頃は、毎日体重を計っていたのですが、4kgを切った時点で値を見る事がつらくなり、数日はもう体重計に乗ることも止めていました。今思えば、あの時が一番辛かった。それが今では5.2kgまで復活しました。とにかく今はよく食べる!そしてウンチも毎日いっぱいする!食べて出す。人間も毎日しているこの事が、生きるうえで、どれだけ大切で、素晴らしい事なのか。モンクを通して身に染みて感じました。
そんな日々の生活の中で、ギターは毎日弾きました。とてもギターなんか弾く気持ちになれない時もありました。でも、このギターの音をモンクは聴いている、そこに思いがあれば、モンクは絶対感じ取ってくれる、その思いで弾き続けました。あの頃モンクは、玄関の三和土で横になり寝る事が多く、それで私は枕とブランケットを玄関に置いてそこで横になってギターをずっと弾いていました。そんな事も、今思えばもう良い思い出です。
音源を聴いてくださった方がどう感じられたのかは分かりませんが、当初は、アンビエントな作品にするつもりでした。でも結果、全編アコースティックギターによる、ソロギター作品というのでしょうか、まあ、思いのままに出来た曲を録音した作品になりました。
全ての曲に色んな思いがあり、エピソードもあったりするのですが、それはまたどこか場所を変えて記したいと思います。
ひとつだけ、今回は全てアコースティックギター(Taylorギター、Headwayエレガット、ウクレレ)を使用し、基本のチューニングを、全ての曲で標準とは違うHz(ヘルツ)にして弾いています。これについては話すと本当長くなるので、また別の機会に。
皆様に伝えたい事は、まだまだいっぱいあるのですが、長くなり書き切れないので、今後、場所を変え、SNSなのか、ライブ会場でなのか、BARのカウンターでなのか、お話をしたいと思っております。
最後になりますが、今回のプロジェクトを通じ、ご支援をして下さった皆様、本当に心より感謝いたします。皆様のお気持ちがなければ、モンクを助ける事は出来ませんでした。
モンクは本当に幸せな猫です。そして、そのモンクを通して私の人生においても心の変化がありました。それは必ず、今後の創作活動に影響を与えるものです。
そして、今回のプロジェクトに関わってくれた、Phaseworks、SHOHEI、rokkan-design、eltopo-exxperience、SONIC TEST、AVE | CORNER PRINTING、彼らの力が無ければ何も出来ませんでした。本当に感謝します。
また、親身になって治療をして頂いた病院の先生には、本当にお世話になりました。
そして心配して下さった友人知人、音楽関係者の皆様。これからは音楽で恩返しします。
あとは、ドルフィー!お兄ちゃん大好きで、元気無いモンクをいつも心配そうに見つめていたね。最初の治療で輸血が必要な時、ドルフィーの血液を輸血して、それでモンクは治療を開始する事が出来た。モンクの身体の中にはドルフィーの血が今も流れている。これからも仲良くね。
最後に、皆様。
一人一人の顔を想像しながら、お礼のハガキを書かせて頂きました。
このプロジェクトを通じて、ほぼ半年という期間でしたが、どれだけ皆様のお気持ちが励みになったか、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後もライブなり、どこかでお目にかかる事があれば、是非声を掛けて下さいね。
長文になり、失礼しました。
心より感謝の気持ちを。ありがとうございました。
2021.11.21
河西裕之