工事完了報告の3回目の最後は、二階のご紹介です。二階への階段を登った風景です。象徴的な障子はそのままの場所に使用し、印象が変わらないようにしています。防火壁を追加しつつも風情を残せるよう、建具を装飾としても使用しました。各部屋は、傾いた床を調整・畳を張り替えをし、壁はDIYで塗装をしています。窓や襖はそのまま利用しています。そのため、学生さんには冬の寒さは厳しいものでしたが、これも貴重な体験として、乗り切ってくれました。写真は【和室⑧・和室⑨】【和室⑤】この部屋は、旅館時の荷物が一番多く片付けが大変な部屋でした。壁にベニヤを貼り、襖をスケルトンにし、共有スペースとして利用できるようにし、学生さんがくつろげる場となっているようです。【洗面台】タイルのシンクはそのまま利用し、壁を白色にDIYしました。以上で、館内のご紹介とご報告とさせていただきます。長くなりましたが、お付き合いありがとうございました!今後も、改善を続けながら、使いやすい形を模索していきますので、適時こちらでご報告させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。最後に、ご支援いただき本当にありがとうございました!また、工事の関係者さま、住まいながらDIYに携わっていただいた学生のみなさまも、ご協力ありがとうございました!--------------------------------------------そして、5月からの会議や展示に利用できるレンタルスペースの貸し出し開始に合わせて、レンタルスペースをメインとした館内をご案内する「「松千代館 OPEN DAY」を5月1日(日)に開催します。当日は、深澤と鈴木がご案内させていただきますので、設計やグラフィックなどのデザインに関することもお気軽にご質問ください!【日時】2022年5月1日(日)11:00-16:00【場所】松千代館:瀬戸市末広町3丁目3番地急な告知となってしまい、恐縮ですが、みなさまのお越しをお待ちしております。松千代館再生の会鈴木
せと末広街商店街 の付いた活動報告
工事完了報告の2回目は、一階のご紹介です。入り口の土間スペース松千代館の一番特徴的な場所となり、風情を色濃く残すため、畳部分と照明以外は清掃をした程度でほぼそのままを残しています。畳部分の床は補修し畳を張り替え、照明を蛍光灯のライトから、ライティングレールに変更し、展示の際にスポットライトとして使用できる仕様に変更しました。大きな棚は展示スペースとして活用しますが、利用者の方の使用感をフィードバック頂きながら方法は柔軟に検討したいと考えています。【土間スペース①】和室で使用していた桐のタンスはを下駄箱へ続いて和室です。こちらも構造は変更せず、床下の修繕と畳の張り替えを行いました。奥の【和室②】は、絨毯を撤去し畳の間としたことで、空間に繋がりができました。また、突き当たりの台所を大きく改修したため、以前よりも光が差し込み明るい印象になりました。【和室①②】次は、倉庫だった土間スペースです。この場所は修繕はなく、様々な用途で使いやすいよう壁面の色を白にしました。学生さんのDIYにより仕上げていただきました。【土間スペース②】【和室③】は、当初はご使用いただけるスペースとして整備をする予定でしましたが、当面は納戸として使用することとなったため、修繕はせず元の状態のままとなっています。今後、活用方法が変更となった際に改修したいと考えています。【和室③】最後に、台所です。ここは、天井や出窓が朽ちて落ちそうになっており、痛みがひどく大きな改修が必要であったため、増築した箇所を撤去しキッチンを新設しました。ここの内装も学生さんの手によるDIYです。また、半外に残っていた昔のかまどや水場も使用が難しい状態だったため撤去をしています。これにより庭のスペースが広くなったので、そこも少しずつ整備して使っていけたらと考えています。【台所】【半外にあった水場】長くなりましたが、以上が一階のご紹介となります。写真だけでは、伝えきれないニュアンスもありますが、今後は活用の報告でも雰囲気も伝えていけたらと思っております。どうぞよろしくお願いします。松千代館再生の会鈴木
今月、第一期の入居を終え、4月からは新しい学生を迎え第二期の入居が始まります。そこで、これまでの活動をまとめようと振り返ったところ、これまでに改修DIY後の館内の様子をきちんとご報告ができておりませんでしたので改めて、松千代館の様子を回を分けてご紹介できればと思います。資金の活用に関して、ご報告が遅くなってしまい、大変申し訳ございません。ご支援いただいた方には、これまでの活動をまとめた「松千代館再生の軌跡」をメールにてお送りいたしますので、そちらも合わせてご覧いただけたら幸いです。--------------------------------------報告の1回目は、外観部分のご紹介です。陶磁器産業に陰ながら貢献していた「旅館」であったという点を、分かりやすく伝えていくため、オーナーの意向も踏まえて、設計・行政書士の看板を撤去しました。長い間設置していた看板でしたので、前の風景に見慣れていて、少し寂しい想いをされた方がいらっしゃるかもしれませんが、ご理解いただけたら幸いです。また、窓を塞いでいた大きな展示棚も撤去し、間口を開放しやすくしましたので、すっきりと建物の印象をより強く感じられるようになりました。今後の課題としては、エアコンの室外機を目隠しし、建物の風情を損なう部分を改善します。また、商店街の掲示板がなくなったため、通りがかりの方へのインフォメーションが必要になりましたので、その設置も検討しています。通りの清掃も心がけたいと思います。松千代館再生の会鈴木 芳枝