親の会「一歩の会」を立ち上げて下さった先生より応援メッセージを頂きました。この出会いがなければ今の私達やフリースクールも立ち上がることはなかったと思います。今も変わらず保護者や子ども達の支援に奔走していらっしゃるバイタリティーあふれる素敵な方です。メッセージありがとうございました。
(*写真は当時子ども達が通っていた別教室「ふれあい教室」です。ここがあったら安心して通えるようになった子もいます。私達が思う居場所の原点かもしれません。)
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この度、奄美市に「MINE」をつくられると聞き、ここまで林さんと支えてこられた方々の子どもを思う気持ちに敬意を払います。
平成25年に不登校の子どもの居場所つくりと、保護者5人の方に声をかけ親の会を始めました。子どもの居場所は、子どもが生き生きと活動しながらも、少人数での関係性の中で切磋琢磨し成長する場になるよう。親の会は、親同士が繋がり、子どもを理解するための学びの場となるようにと開催していました。
林さんには「親が学んで子どもの専門家になってほしい」と伝えました。その後私は奄美を離れたのですが、あれから8年にわたり、不登校の親の会は多くの人との絆を深めながら学ぶことを続けた事で、多くの方の賛同を集め、ついにフリースクールを立ち上げると聞いて、本当に嬉しく思います。
子どもが不登校になると、親は育て方の責任を感じ、担任は学級経営の責任を感じ、子どもは自分のふがいなさを感じ、それぞれがつらくなります。そうではないと頭では理解していても受け入れるには時間がかかります、どんなに学んできていたとしても現実を受け入れるには時間がかかるのです。でも、子どもが生き生きと笑って何かに取り組んでいる姿を見る時に何かが変わるのだと感じています。いつの時代も子どもの笑顔はエネルギーなのだと思います。フリースクールMINEの活動は、子どもの笑顔を引き出し大人にもエネルギーを与えてくれると信じています。
小児科医である、熊谷晋一郎さんは、脳性麻痺を抱えても、親元から離れ自立するために人との繋がりを築いてこられました。「自立とはどんなものにも頼らず生きていることではなく、普段の生活で依存先をたくさんもっていること」であると言っています。自立するということは、依存先を増やしていくことだと言うのです。フリースクール「MINE」が、子どもたちの依存先となり、既存の依存先であった学校や地域とも繋がることで、子どもたちの自立を支えていく居場所になることを願っています。
元SSW 松尾治子さまより