東京にいる僕たちに何ができるんだろう。
東日本大震災をきっかけに、被災地のために、これから被災するであろう自分たちのために続けられることを考えてきました。
先輩方が始めていた復興バーという石巻に存在するお店のコンセプトを東京で展開し、食を通じて、現地で、首都圏で支援活動をしている方々を支援し続けること。
東北の方々に教わった防災への意識を繋げるべく、自分の街の地形を段ボールジオラマを活用したワークショップ展開を東京の仲間と一人でも多くの方々に共有し続けること。
出来ることを模索しながら続けている矢先、昨年4月に熊本で大地震が起きました。改めて考えました。
何ができるんだろう。
自分たちなりに、東北の方々に教えてもらった知見をどう活かせるのか。
まず出来ることから始めようと、仲間と共同で立ち上げている事務所で支援物資集めを中心に活動を始めました。
物資支援やボランティアを呼び掛けたところ、多くの方々からご賛同、ご協力を頂きました。
本当に心強かったです。
物流も不安定な中、協力してくれた後輩。
本当にありがとう。
本プロジェクトの発起人でもある私の信頼する仲間が川崎の地元で支援金、支援物資をすでに集め始めており、その支援ルートが知人のご家族が最大の被災地の一つである益城町の広安西小学校PTA会長であり、貴重なご縁を紹介してもらいました。
益城町の方々にお話を伺っていると、避難所となった広安西小学校での井出校長先生を中心にした大変な中にも工夫と笑顔をもたらした運営の実態、大がかりな炊き出しではなくても、出来ることから始め続けていたミニ炊き出しのエピソード。
これらの貴重な事例を、何か形に残したいという近い将来に被災するであろうすべての人々に共有したいという思いが仲間の中で日に日に強くなり、益城町の方々に大きなご協力を頂き、共同で今回の書籍化プロジェクト立ち上げに至りました。
「困ったときに近所で助け合う《食》のノウハウ」を明るく軽やかに他の地域や世代に伝える「減災アーカイブ集」を作りたい。
今回の設定金額は多くの方々のご協力をもとに算出しております。
プロジェクトメンバーの活動費などの費用は含まれておらず、純粋に書籍を出版するための最低金額になります。
一人でも多くの方々に、被災地益城町で大変な思いをしながら、日々工夫をした経験を伝えたい、その一心でおります。
ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます!