日高に入って、初めは若駒や内国産種牡馬を中心に撮影していましたが、1979年の夏、「競馬報知」の依頼でカムイオー(競走名ハギノカムイオー)に会いに行きました。母イットーが、今風に言うと最優秀2歳牝馬&古馬牝馬に選ばれたような馬で、初子のハギノトップレディが、函館の新馬戦を日本レコードで勝った後でした。カムイオーは4/1生まれでしたが、どちらかというと小さい方でした。それでも放牧されると、母さんとは反対方向にいる仲間の方に一直線、戦いの中心にいるような子馬でした。子馬の成長を追いかけるのもいいかなと思った初めての馬でした。そして14戦8勝(重賞6勝)で、戻って来たカムイオーの子馬や孫達を追いかけるようになったのでした。牧場に泊めていただき、お産も沢山撮らせていただきました。その時「汗かいたら、洗ってもらったら気持ちいいだろう!」とお産後の母馬を洗う姿に感動したものでした。写真1 初めて会った時のカムイオー(2014年とねっこ表紙)。写真2 レディとダイイチルビー誕生の瞬間(2017年サラブレッド2月)。写真3 レディの子供ウメノアスコット(2014年サラブレッド6月)。生産牧場の内側から撮るチャンスをいただき、これが私の撮影スタイルになったように思います。