2021/07/20 16:25

こんにちは。クラウドファンディング開始から5日目です。

たくさんの応援をいただきまして本当にありがとうございます。


今日は伝統という言葉についてお話させてください。

私たちの仕事は伝統工芸と呼ばれる仕事です。そのため、伝統ってなんだろう?

と、自問自答することが多いのです。

伝統とはなんぞや?

私の大切にしている言葉を今日はご紹介します。

「伝統とは火を守ることであり、 灰を崇拝することではない。」

グスタフマーラーという作曲家の言葉です。

私たち及富は、今年で創業から173年目を迎えました。過去の作品を見るたびに、時代ごとに挑戦をしてきた足跡をみることができます。

今、私たちが目にするありふれた鉄瓶の形も、実は昔の人が考え、挑戦してきた結果です。

伝統と革新、それが及富のモットーです。

時代の変化にあわせて、一人の職人でありながら適応することが求められてきました。

小型の鉄瓶を制作し、急須として販売する、これも画期的な歴史の一つでもありますし、夏の風物詩である南部鉄器風鈴もその一つです。

自分たちが、お客さんに提供できる感動はなんだろうか?ただ、目の前のものを作るだけではなく、物語を紡いできた結果として、今日多くの人に伝統工芸をお届けできていると私は考えます。

これからも火を絶やさず、守っていきます。

及富 菊地海人