
「誰も悪くないよ」
そんな私を慰める言葉がある。
鹿児島県にある旧串木野港に足を運ぶと、
私は遠い記憶にからむ。
52年前、障害を持って生まれた私を
この海は助けてくれた。
当時の社会がもたらした差別が
私の母を苦しめたが、
同時に母を強くさせた。
この港に足を運ぶと、
私は遠い記憶にからむ。
私の親戚一同は
この海で多くの涙を流した。
ここは私の生きる原点でもあり、
私の心の故郷です。
私は母が亡くなったあと、
「いけす」という作品を創った。
なぜ「いけす」なのか?
その答えがわかると
あなたは涙を流すかもしれない。



